東京電力は1日、福島第1原子力発電所で、毎時10シーベルト超の放射線量を計測したと発表した。計測したのは1~2号機主排気筒の地面近くにある屋外配管の表面で、これまでに同原発で計測した放射線量では最高値となる。事故発生直後に格納容器から排気(ベント)した際に、放射性物質が漏れて配管内に付着した可能性がある。7月31日に作業員ががれき撤去作業後に発見し、1日午後2時半に計測機で調べた。毎時10シー
【カイロ和田浩明】サウジアラビア国内から、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)のウェブサイトへの接続が不可能になっている。アムネスティは先月22日、ウェブサイトでサウジについての報告書を発表。対テロ法案が民主化運動の抑圧に悪用されかねないと指摘し、サウジ側が「根拠のない批判だ」と反発していた。その後間もなく、サウジ国内からの接続ができなくなり、同団体は、政府当局による示威的な情報遮断だとして反発を強めている。 アムネスティによると、サウジ国内の記者や人権活動家が先月25日、サイトへの接続ができないと連絡してきたという。 アムネスティの報告書は、サウジの対テロ法案が令状なしの長期拘束を可能にし、平和的な民主化運動に対しても厳しい刑罰を設定していると主張。サウジ政府に改善を求めていた。 在英サウジ大使は24日、声明を出し、アムネスティが事前連絡なしに報告書を公表したこと
印刷 メール マチュピチュ劣化深刻 日本の研究者に保存・修復依頼 隙間が目立つようになったマチュピチュ遺跡の「太陽の神殿」(西浦忠輝さん提供) 標高約2400メートルの尾根上に築かれていることから、「空中都市」とも呼ばれる南米・ペルーのマチュピチュ遺跡。世界遺産にも登録されているこの遺跡の建造物遺構の劣化が進み、一部は立ち入り制限も考慮するレベルに至っていることが明らかになった。ペルー政府の要請を受け、日本の研究者たちが保存・修復に乗り出した。 マチュピチュ遺跡は長さ約700メートル。15〜16世紀に築かれたインカ帝国の離宮跡と言われており、200以上の建物から構成される。1911年、アメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見された。 傷みがひどいのは、遺跡の中でも中心的建物とされる「太陽の神殿」。墓とその上にある円筒状の神殿から構成されており、冬至と夏至の日に、それぞれ太陽が差し込
<東欧の想像力>シリーズ第七巻来るよ! この先もぜひ長く続けてもらわねば。 あとは古本屋でもあまり見かけないクライストの短編集の復刊、これはおさえておかないと。 岩波書店 ジェイムズ『ワシントン・スクエア』 ヘッセ『シッダルタ』 サンド『フランス田園伝説集』(復刊) 筑摩書房 シェイクスピア『アントニーとクレオパトラ』 白水社 ウィンターソン『灯台守の話』 ハージ『デニーロ・ゲーム』 東京創元社 バラード『殺す』 マキリップ『風の竪琴弾き(イルスの竪琴3)』 河出書房新社 クライスト『チリの地震』 松籟社 コシンスキ『ペインティッド・バード』 光文社 T.マン『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)』
NEWS+TOPICS2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:『マダム・エドワルダ』ジョルジュ・バタイユ[著]阿部静子[訳]2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:アルトー・コレクションII『アルトー・ル・モモ』アントナン・アルトー[著]鈴木創士・岡本健[訳]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『原点が存在する』谷川雁[著]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『工作者宣言』谷川雁[著]202
モーリス・ブランショは、一般的に難解な批評家、作家として知られてきた。わからないことをわかったことにしようと、ブランショという固有名詞に「非人称性」や「虚無」のラベルを貼り、エクリチュールという言葉の「観念的」な一部分にのみ理解を押し込めようとしてきた側面があった。それはもっとも反ブランショ的な思考でありながら、表層的な理解はしばしばそのようになされていたように思える。 郷原佳以は、より正確に彼の声を知ろうという丹念な検討によって、これまでの「ブランショ的」な決まり文句を心地よい速度で剥がしてゆく。<ある(il y a(イリヤ))>ことの歓(よろこ)びにみちた書物だと思う。<ある>のはイメージそのものである。イメージは「開示しつつ覆うもの」という二重性を持つ。アンビヴァレンスそのものがイメージであることを支えている。さらに、ブランショの言語活動が<イメージに触れる>という身体的な表現によっ
ブランショは、極右機関紙『コンバ(戦闘)』の右翼イデオローグとして文筆活動を開始し、ラディカルな極右の論陣を張る。ピエール・アンドリューのドリュ=ラ=ロシェル伝(Pierr Andreu/Frederic Grover:DRIEU LA ROCHELLE.1979)によれば、ブランショは、1930年代には、後に対独協力派のファシスト作家となるピエール・ドリュ=ラ=ロシェルの秘書をしていた。当時、ブランショは、ブルジョワ社会と議会制民主主義を拒絶し、マルクス主義の物質への偏向を批判し、犠牲を厭わぬ英雄的な行動によって現状を打倒し、フランスの精神的価値を高めようとの主張を繰り返していた。ただし、彼の思想は、現状に対する“拒否”の精神の重視と革命の意義の賞賛の二点で通例の右翼思想と異なっており、この点がのちにブランショを右翼的立場から転換させる大きな契機となったのではないかと西谷修は指摘している
(CNN) 世界の総人口は今年中に70億人を突破し、人口の増加による負担は途上国に集中する――。米ハーバード大学のデービッド・ブルーム教授が、今後の見通しなどをまとめた論文を発表した。 29日発行の米科学誌サイエンスに掲載された論文によると、世界人口は1999年に60億人を記録してから、わずか12年で70億人に到達する見通し。国連の予想では、2100年には101億人まで増えるとされる。 ブルーム氏によれば、現在から2050年までの間に、1950年当時の世界人口と同じ23億人が新たに加わる見通し。このうち97%は途上国での増加で、特にアフリカが49%を占める。同氏は、人口の分布を示す「重心」が先進国から途上国に移ることで、途上国が食料や水、住居、エネルギーなどの供給で苦労するだろうとの見通しを示した。一方、先進国の人口に目立った増減はないとみられるが、年金制度などを支える労働人口の減少が懸念
異名は「ブルドーザー」。26日、死去した作家の小松左京さんは、かつて日本のSFの世界で、こう形容された。故星新一さんが、けもの道を開き、小松さんが整え、その上を筒井康隆さんがスポーツカーを駆って走ったといわれたからだ。スケールの大きい活動を続けてきた小松さんの訃報は、関係者やファンに衝撃を与えた。 SF作家、イベントプロデューサー、文明評論家、映画の総監督、大学教授…と「マルチ人間」の元祖だった。「“お祭り騒ぎ”のかげにこの人あり」といわれ、昭和45年の大阪万博ではサブ・テーマ委員、56年の神戸ポートピアはテーマ委員、平成2年の大阪・花の万博では総合プロデューサーを務めた。 昭和48年に「日本沈没」で、高速道路が倒れて車が転落すると書いて、専門家から「ありえない」と非難されたが、阪神大震災では現実になった。「復活の日」ではウイルス、「虚無回廊」ではコンピューター理論と宇宙論を提示するなどテ
初めて発見された地球のトロヤ群小惑星「2010 TK7」の特異な公転軌道を描いた図(2011年7月27日提供)。(c)AFP/NASA/JPL 【8月1日 AFP】地球と同じ公転軌道上を回る「トロヤ群小惑星」を初めて発見したという論文が、28日付の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 トロヤ群小惑星とは、惑星の公転軌道上にあって、惑星・恒星との位置関係を保ちながら公転する小惑星。このためトロヤ群小惑星が惑星と衝突することはない。木星や火星、海王星にもトロヤ群小惑星があることはすでに知られており、また土星の衛星のうち2つにも同様の小惑星がある。 米航空宇宙局(NASA)の科学者らは、広域赤外線探査衛星「WISE(Wide-field Infrared Survey Explorer)」を用いて地球のトロヤ群小惑星を発見した。天文学者は以前から、地球にもトロヤ群小惑星があると考えて
印刷 ミケランジェロが1515年に描いた図面を元にした、サンロレンツォ教会正面部のコンピューター・グラフィックス想像図=CGEフォトジョルナリズモ提供現在のサンロレンツォ教会の正面部。素朴なれんが造りだ=CGEフォトジョルナリズモ提供 ルネサンス期にミケランジェロが思い描きながら未完に終わった教会の姿が、500年の時を経て現実になるかもしれない。伊中部フィレンツェのレンツィ市長はこのほど、市内に立つサンロレンツォ教会の正面部の改築を目指して、住民投票に諮る方針を示した。 この教会は4世紀に創建された。フィレンツェの有力者メディチ家の墓所として再建、改築されてきた。 ミケランジェロは、その内部の設計や装飾に携わった。正面部についても1515年、白い大理石で覆われた荘厳な図面を描いたが、建設されずに未完に終わった。大理石や貴石の細工で埋め尽くされた内装に比べ、正面部は今も質素なれんが組み
日本ラカン協 会第13回ワークショップ 日本ラカン協会では以下の要領で第13回ワークショップを開催致します。 どなたでも参加可能ですので、ふるってご参加下さい(参加費無料)。 日時:2012年7月29日(日) 14:00~18:00 場所:専修大学神田校舎7号館731教室(3F) (〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8) 参加費:無料 タイトル:カタストロフィと精神分析―東日本大震災をめぐって 司 会 :福田肇(樹徳中高一貫校教諭) 提題者:斎藤環(爽風会佐々木病院/精神科医) 原子力の享楽 提題者:藤田博史(医療法人ユーロクリニーク/精神分析医・形成外科医) 日本文化のなかの居心地の悪さ 提題者:彦坂尚嘉(立教大学特任教授・アーティスト) FUKUSHIMAARTは可能か? ―彦坂尚嘉、糸崎公朗、矢内靖史の作品を媒介に 過去の講演会 ◇「チ
言論の自由の保証は、富野監督であっても危ういという事が、今回の講演の不自然な配信停止で実感出来た。 また、世界全体に発言する、リアルタイム生放送でネットワーク配信するという事のギリギリのラインを富野が見せてくれたと思う。 地球について、全地球視野で発言するなら、「人口を減らすのが理想」「民主主義は失敗した」という意見も隠さないのが、言論の自由が保証された日本国という世界的に恵まれた国の良さのはず。だから富野は危険思想も隠さず叫んだ。 他の発言者の方は、運営に原稿を渡して読んだが、富野はほぼフリートーク。後半は質問コーナーでアドリブ。 学者の中のアニメ屋だから、開催者は「ガンダム人気が呼べるなあ。たいした話はせんだろう。フリートークで任す」と思ってたのでは? で、富野荒ぶる。 これくらいの事件になる。問題発言をその場で止められずに、一週間も配信停止して発言の真意を確かめるという事態になってる
『ボヴァリー夫人』 中学の国語の副読本に載っている「文学史年表」的なものを見て、そこに挙げられている作品を片っ端から読んでいく――などというエクストリームな読書を試みる人は少ないだろう。文学史年表は都道府県名のリストのようなものだ。47都道府県を、ただリストに名前が挙がっているからという理由だけで踏破する人は稀だろう。固有名詞としては当然知っているが、実際に読むのは、必要や興味があるか、よほど面白そうだと説得されたときだけだ。 たとえばソルジェニーツィン。私はソ連マニアなので読んだが、作品というよりは症例である。 「〈ソヴィエトの〉という言葉は共産主義大ロシアの攻撃的ナショナリズムのみならず、反体制派の民族的郷愁にもうってつけのものである。この言葉によって反体制派はこう信じることができるのだ。つまり、ある魔術的行為によって、ロシア(真のロシア)はいわゆるソヴィエト国家から姿を消し、一切の糾
以下のまとめを読んで。 「翻訳された女」は、なぜ、「~だわ、~のよ」語尾で喋っているのか。 - Togetter まとめた@nofrillsさんもはてブのコメントで指摘されていますが、タイトルに例示されている「女性ことば」は第一の論点では無いように感じました*1。僕の理解では、主な論点は次の二つ(誤読してたらすいません)。 他言語から日本語への翻訳の過程において、日本語の方の言葉遣いで過剰な/余計なキャラクター付け(を意図した表現)が追加されてしまうことがあること。 その言葉遣いが、実際にはあまり使用されていない場合や、実際には特定の属性/キャラクターと結びつくようなものではない場合があること。 一点目は言語研究から見てもとても面白いテーマだと思いますが、翻訳自体、専門分野ではないので言及は自重*2。二点目に関しては言語研究、日本語研究に親しみのある方なら「役割語」というキーワードが思い浮
SF界の巨星が落ちた。衝撃的な代表作「日本沈没」などの著書をはじめ、日本の文壇に大きな足跡を残した巨人。でも、素顔は、たばことお酒が大好きで、無類の愛妻家の関西のおっちゃんだった。 仕事の話は早々と済ませると、行きつけのスナックへ。そこはさまざまなジャンルの人たちが集う“小松サロン”で、おもしろいものやみんなで楽しめることが大好きな小松さんの、交友の広さと博学多才ぶりが際立った。 実は、小松さんのデビューが小説ではなく、「漫画家モリ・ミノル」だったこと。手塚治虫さんの作品を見て、あまりの絵のうまさに“こりゃ、かなわん”と、漫画をかくのをやめたこと。最初の書き下ろしのSF小説「日本アパッチ族」は、奥さまを楽しませるために書き下ろしたこと…など、ウンチクたっぷりに話された。興が乗った最後は得意のシャンソンが締めくくりになった。 東京へ居を移さず、関西をベースに活動を続けたことについては、「東京
虚構記事の配信を主な事業とする虚構新聞社(滋賀県大津市)は30日、携帯電話iPhone(アイフォーン)対応のアプリケーションソフト(アプリ)「虚構新聞」が無料ニュースアプリでダウンロードランキング1位になったと発表した。一介のウェブ新聞が既存の大手マスコミアプリを抜いて首位に立つという異例の事態だが、業界内からは「来るべき時が来た」との声も聞かれる。 虚構の記事を配信することで知られる「虚構新聞社」は2004年からインターネット事業を開始。全国で唯一地元紙の存在しない滋賀県において勝手に「日本唯一の虚構県民紙」を名乗り、良識ある県民から煙たがられる存在として知られている。またこの数年、爆発的な流行を見せている短文投稿サイト「Twitter(ツイッター)」との連携が後押しするかたちで全国的に知名度を上げた。 30日、大津市内の本社で会見を開いた社主UK氏は、27日に公開したiPhoneアプリ
第17回 2011年8月 ルネッサンスをめぐる若干の覚書(二) 鈴木創士 第1回「石井恭二という人」から第21回「最後のエドモン・ジャベス」は、鈴木創士著『サブ・ローザ』(2012年1月発刊)に収録いたしました。本書をご覧ください。
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