ガザ侵攻の最激戦地となったシュジャイヤ地区ガザ侵攻の停戦交渉が本格化し、避難先から戻った人々が目にしたのは、この戦争で死なないですんだという喜びも薄れる過酷な現実であった。筆者の知人もまた、あまりに多くのものを失っていた。 本記事にはやや刺激的な写真が含まれます。ファディ・イスリームさんファディ・イスリームさんと出会ったのは、昨年春のガザ取材の時。2012年11月に行われたイスラエル軍による大空爆被害を取材するため現地入りした筆者だが、空爆取材にとどまらず、地元の人々の生活も垣間見ることができた。通訳から、「親戚の結婚祝いのパーティーやるから、撮影に来ないか」とすすめられ、そのパーティーで会ったのがファディさんだ。英語も話すファディさんとは、その後もフェイスブックでも交流が続いた。今回再会することが出来たが、心労のためか、ファディさんの頬はこけ落ちていた。そう、彼の家は今回の最激戦地の一つ