JR東海が4月に国土交通相に提出したリニア中央新幹線計画の環境影響評価(アセスメント)書をめぐり、阿部守一知事や長野県内沿線市町村長らは13日、環境省を訪れ、国交相に意見を送る立場の環境相宛ての要望書を提出した。作業用トンネル坑口(非常口)の削減や、下伊那郡大鹿村の小渋川に架ける橋の地中化が可能かどうか、専門的・技術的な見地で検討することを、国交相に対する意見書の中に盛り込むよう求めた。 この他の要望は、JRが工事用車両の交通量削減につながる方策を取り、環境保全協定を締結することなど。JR側は評価書で、坑口数や橋は準備書に示した当初計画にほぼ沿い、工事用車両の運行計画などは関係市町村の要請に応じて確認するとしている。 要望書を受け取った谷津龍太郎・環境事務次官は「地元の意見を承りながら、しっかりと審査したい」と述べた。 この日は、南信州広域連合長の牧野光朗・飯田市長や柳島貞康・大鹿村