経営の全体最適を目指し、中堅・中小企業でもERP導入は進んでいる。しかし、導入を断念したり、導入されてもフル活用とは程遠いというケースもあるようだ。こうした結果に至る原因を探ってみた。 「進路変更」する企業も ERP(Enterprise Resource Planning)は90年代前半に海外から入ってきた経営手法の一つ。「企業資源計画」と直訳されるこの手法をすでに多くの大企業は導入している。この概念を実際の業務に当てはめ、経営情報の統合を実現するシステムは、オーダーメイドで作る場合と、パッケージソフトを入れる場合がある。特に90年代から大企業で採用され始めたパッケージ製品は、市場で鍛えられ、2000年以降は売上高が数100億円以下の中堅・中小企業にも導入が進められるようになった。 調査会社のノーク・リサーチの最近の調査では、自社オーダーシステムを含めると中堅・中小企業の約7割がすでに何
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