【珍島(チンド)(韓国南西部)=田中浩司】韓国の旅客船セウォル号が沈没した事故で、韓国の合同捜査本部の関係者は25日、セ号の運航会社が所有しているほかの客船を調べた結果、救命ボートや脱出用シューターが正常に作動しなかったと明らかにした。 救命ボートは浸水時に自動で作動する仕組みだが、事故では1隻しか使われておらず、捜査本部は管理の実態を調べる。 捜査本部は、法的な救助義務のあった乗員15人のうち船長ら11人を遺棄致死容疑などで逮捕しているが、残りの4人についても逮捕する方針だ。 韓国政府によると、死者は183人、行方不明者は119人。事故現場には潜水士が水中で待機できる設備が到着し、長時間の潜水が可能になる見通し。