風疹の患者報告数の減少傾向が続いている。9月22日から同28日の週は患者の報告がなく、約3年ぶりに報告数「ゼロ」を記録した。ただ、海外の流行地で感染した人が帰国した際、職場や家庭内で感染を拡大させる“輸入症例”もあることから、厚生労働省は、予防接種や抗体検査を受けるよう呼び掛けている。【新井哉】 【風疹・予防接種の関連記事】 皮内投与型ワクチン、「針への恐怖感低い」(2014/09/05) 風疹流行、急がれる再発防止策(2913/12/29) 国立感染症研究所によると、今年の患者報告数(10月1日現在)は285例で、全国的に流行した昨年の1万4357例を大幅に下回り、流行前の11年とほぼ同じ水準になっている。報告数がなかったのは、11年12月中の報告「ゼロ」の週以来。 ただ、風疹は感染力が強く、1人の患者から免疫がない 5―7人に感染する可能性があり、旅行や出張で流行地から帰国した人か