国内のイスラム教徒(ムスリム)は、「イスラム国」が本来の教えに反すると憤り、国内でムスリムへの誤解が広まることに不安の声が上がった。 「後藤健二さんの家族の心に慰めをお恵みください。後藤さんはムスリムの味方であり続けてくれた」――。東京都豊島区の宗教法人・日本イスラム文化センターのモスク「マスジド大塚」には1日、各地のモスク代表ら十数人が集まった。元々、後藤さんの解放を祈る集会を予定していたが事態が急変。アラビア語と日本語で言葉を捧げ、全員で祈った。 千葉県市川市のモスク代表の前野直樹さん(39)は「コーランには『一人の命を不当にあやめることは全人類の命をあやめることと等しい』との一節がある。教えに反し、イスラムの詐称、ただのかたりだ」と憤った。 パキスタン出身で名古屋から参… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員