製薬会社の営業の人のことを業界内ではMRと呼称している。Medical Representativeを略したものである。 最近、安達さんがそれと一部関係する話題(「ピーター・ドラッカーの言う「販売が不要の世界」がやってきた」(5月14日)をアップされ、その稿で、最近、医療の現場でMRさんが減ってきていることを論じていた。 それで、少し昔のことなども含め私見を書いてみたい。 わたくしが研修医の指導をしていたもう40年以上前のこと、ある製薬会社のMRさんが中年の男性から若い女性に代わった。 その若いMRさんがミニスカートで研修医ルームなどに訪室するようになった途端、研修医が使う降圧剤が一斉にその若きMRさんの会社の薬に代わってしまった。 医局長がお前ら何をやっているのだ!と烈火のごとく怒っていた。 すくなくともこの当時、MRさんは自社の販売促進に効果があったわけである。 但し、自社製品の優秀さ