子どもの頃はもっと自制が効いていた。 自分の中に「これはする」「これはしない」という規範があった。 「こういう時にはこう動くべし」というルールが決まっていた。 それがいつのまにかぐちゃぐちゃになった。 自分が何をしたいのか、何をするべきなのか、わからない。 自分の中に規範がない。 昔の自分だったら絶対にやらないだろうことを、「なんとなく」でやるようになった。 ただなんとなく生きている。 黒と白ではっきりと分かれていた領域が、灰色に染まっていく。 これが大人になるということ? それとも、ただ堕落しただけかな。