前原市図書館(同市前原東)で179冊の不明図書があることが、蔵書点検で確認された。無断持ち出しが原因とみられ、市図書館は「市民の税で購入した本なので、マナーを守って図書館を利用してほしい」と訴えている。 市図書館は05年11月末、蔵書約8万冊で開館し、現在の蔵書は約11万冊。点検は1月26日~2月7日、蔵書のバーコードを1冊ずつ読み取り、マスター・データと照合した。07年度までの不明図書は122冊だったが、08年度は急増し、不明図書率は0・16%になっている。 市図書館の井手洋一郎課長補佐は「借りる手続きが分からず、持ち出す利用者もいるようだが、無断持ち出しによるものが多いと思う」と残念がる。無断で持ち出される図書は、小説、男性情報誌や歴史漫画が多いという。 担当者は「バックナンバーの途中から数冊持ち出されたり、中には考古学の絶版書や貴重本が不明になった。人気情報誌や貴重本は書架に置かず、