おネエMANSをみた。たあいなく楽しくみることができるものだった。番組でいう「おネエ」には、トランスとゲイが含まれるようだが、その点に番組はまったく触れていない。「ふつうの人」代表として山口達也が司会をやっているところからしても、「ふつうじゃない人」としてゲイやトランスを打ち出しているのみだ。 そして番組のつくりは、リアル生活でのトランスやゲイの人たちの悩みや生きがたさを緩和することにつながるのだろうか、と疑問に思った。自分を「ふつう」だと思っている視聴者にとって、あくまで自分たちとはかけ離れた華やかな世界の「ふつうじゃない」人たちのことでしかない。身の回りに声を上げられないでおられるトランスやゲイの人のことには思いが及ばないだろうなという作りだった。 例えば、如月音流さんはブログをやっている。そのブログ神様に愛される100の方法や以前のブログをみると、「社員全員ニューハーフの会社をつくり