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  • 夕刻の備忘録 「はやぶさ」の居ない朝

    鹿児島・内之浦から打ち上げられて以来、ずっと君はこの大空の何処かに居た。 太陽を越え、未知の惑星を捉え、遂には着陸までした。 その後、しばらく行方不明になったものの、君はこの大空の何処かに居た、その「存在」は確かであった。 しかし、歓喜の中に迎えた翌朝、君の不在をしみじみと感じた。 『そうか、もう君はいないのか』 ミネルバを宇宙に、カプセルをこの地球に残して、君は星屑となった。 全ての闘いを終えて『真っ白な灰』になった。                ★ ★ ★ ★ ★ 長い旅の間に、一体どれほど政治が堕落しただろうか。 君の故郷、内之浦は大きく様変わりし、東京駅に隣接した常設広報施設JAXAiも「事業仕分け」により消滅した。 文字通り、言葉通りの意味で、爪に火を点すが如き倹約の末、大航海を成功させた君の活躍を、未だ理解しない人がいる。これ以上「何を工夫しろ」というのか。無恥も傲慢もここま

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