麻生首相は9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典のあいさつの中で、「一命をとりとめた方も、いやすことのできない傷跡を残すこととなられました」と話した際、「傷跡(きずあと)」を「しょうせき」と読んだ。 社民党の福島党首が同日、長崎市での記者会見で指摘し、「心の痛みを感じている祈りの日に、いかがなものか」と批判した。 式典に出席していた長崎県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長は「あいさつを聞いた時には気付かなかった」としながらも、「細かな間違いとはいえ、被爆者や被爆地について根本的に理解しているのかさえ疑問に感じる。文章の上っ面を読むだけだから読み間違えたのでは」と話した。