「ミサイル発射情報、当地域にミサイルが着弾する恐れがあります」。6月30日午後4時37分、福井県美浜町全域に緊急放送が響き渡った。 原子力発電所が狙われたのか─―。屋外の防災無線58基からの「誤報」に、住民は一時騒然となった。 誤報は、津波や地震、ミサイル発射などの緊急情報を全国の市町村に送る消防庁の「全国瞬時警報システム(J-ALERT)」を通じて伝わった。美浜町の職員が消防庁の指示でJ-ALERTの受信装置を修理した直後だ。 原因は、動作確認に使った試験用の警報データの消去漏れだ。受信装置に残った警報が修理後に流れた。消防庁とJ-ALERTの開発ベンダーが作成した修理手順に抜けがあった。実はJ-ALERTは「訓練です」といった音声で始まる訓練報を流せる。これなら誤って放送しても影響は小さい。ところがなぜか本物の警報を使ってしまった。 ATM障害、電車の緊急停止も 美浜町のケースは他人事
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