衆院本会議で代表質問する自民党の稲田朋美氏(右手前)。後ろは(左から)仙谷由人官房長官、前原誠司外相、菅直人首相=6日午後、衆院本会議場(酒巻俊介撮影) 「ねじれ国会」の行方を占う論戦が6日の衆院代表質問で幕開けした。「小沢」「尖閣」といったマイナステーマに怯(おび)える姿勢が目立った菅直人首相と、質問者に若手を投入し「言いたい放題」の自民党。初日は好対照となった。(酒井充、小島優、桑原雄尚) ■にじむ事なかれ主義 首相は、ようやく実現した日中首脳会談をアピールしようと懸命だった。沖縄・尖閣諸島の周辺の中国漁業監視船も姿を消し「融和ムード」演出の絶好の機会…。だが論戦が始まると、残っている課題ばかりが浮かび上がった。 拘束された邦人1人の解放や東シナ海のガス田開発問題、衝突事件の「謝罪と賠償」を求める中国側へのケジメ…。いずれも首相の口からは、主体的に取り組もうという意欲は見えず、ただ、不