SF作家の小松左京さん(1931~2011)の著作権を管理する「小松左京ライブラリ」(神戸市東灘区)は26日、小松さんの直筆原稿や創作メモなどを大阪芸術大(大阪府河南町)に寄託したと発表した。大学側は、映像や放送、キャラクター造形などの学科での研究や展示に活用したいという。 小松さんは教授を務めるなど、大阪芸術大と関係が深かった。寄託されたのは、代表作「日本沈没」や阪神大震災を取材した「大震災’95」の直筆原稿など。作家デビュー前に描いたマンガ原画なども今後寄託する。資料の所有権はライブラリが持ち、教育機関や博物館、図書館などが展示を希望する場合は同大経由で貸し出してもらう。 ライブラリはまた、小松さんの小説やエッセーなど全作品のテキストデータを、公立はこだて未来大(北海道函館市)に提供した。松原仁(ひとし)教授らのグループが、短編小説「ショートショート」の名手だったSF作家、故・星新一さ