東京直結の「流山おおたかの森駅」は、つくばエクスプレス開通に合わせ、平成17年に開業した。東武野田線の接続駅も作られ、朝夕は通勤客、昼は駅前ショッピングセンターの買い物客でにぎわう。高層マンション建設が続く街並みは、発展する流山市の象徴だ。 こんなモダンな街にも、恐ろしげな伝承は潜む。かつて、お化けが頻繁に出た踏切があるという。 目撃者が多数いるほか、市の広報紙に写真が掲載されているから、都市伝説の類とも違う。「お化け踏切」と呼ばれた場所に足を運んだ。 地元で今も「お化け踏切」で通じるのは、同市西初石の東武野田線踏切。「流山おおたかの森駅」から柏方向に500メートルほどの場所だ。最初に「お化け」が出たのは、昭和44年2月23日だったと市の記録には残っている。 「広報ながれやま」の同年3月15日号には「二一〇号踏切に、突然二体のユウレイが現れて、踏切の事故防止に一役かっています」の記事と警報