STAP(スタップ)細胞論文に研究不正があったと認定した理化学研究所の調査委員会は7日、不服申し立てをしていた小保方晴子ユニットリーダー(30)側から再調査に値する資料の提出がなかったとして、「再調査の必要はない」と理研理事会で説明した。理研は近く理事会を開き、正式に報告を受けて、理研としての判断を決める方針。 理事会が正式に「再調査なし」と決めれば、小保方氏に研究不正があったとする最終報告書が確定する。これを受けて、理研は懲戒委員会で小保方氏ら関係者の処分を決める。 小保方氏らは1月末、体の細胞を弱酸性の液体で刺激すると万能細胞「STAP細胞」になるとする論文を英科学誌ネイチャーに発表した。論文に複数の疑義が指摘されたため、理研は調査委を設置。調査委は3月末、筆頭筆者の小保方氏に改ざんや捏造(ねつぞう)の「研究不正行為があった」とする最終報告書をまとめた。