プロ8年目の決断で、初めての移籍に踏み切った。柏から完全移籍で大宮アルディージャに加入したMF茨田陽生はオレンジ色のユニフォームに袖を通し、「やっぱりまだ見たときの違和感が……」と照れ笑いを浮かべ、「小4から黄色だったので、なかなか他の色は着たことがなかった。でも、すぐに慣れると思います」と新鮮な気持ちで新体制会見に臨んでいた。 小学4年時に柏の下部組織に加入してから柏一筋。トップチームに昇格した10年以降のプロ7年間を柏に捧げてきた。愛着あるクラブを離れるのは「本当に悩みました」と苦渋の決断だったが、自分自身の成長のため、古巣への感謝の気持ちを胸に新天地を求めた。 「成長するために他の環境でやらなきゃいけないのかなというのが自分の中であった。大宮が自分のスタイルに一番近いのかなと考えて決断に至りました」 決定打はボランチとして求められたこと。柏では右SBなど、本職以外のポジションで出場す