金星上空で高速の風「スーパーローテーション」がやまないのは、厚い雲の層が太陽からの熱を吸収したり、放出したりして大きく振動して大気を動かす力を起こしているためだと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのチームが金星探査機あかつきによる観測で明らかにし、24日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。 チームの堀之内武・北海道大准教授(気象学)は「長年の謎が解けた。地球型惑星の大気の理解につながる」と話した。 金星は地球よりも太陽に近い軌道を回る惑星で大きさはほぼ同じ。地球とは逆向きの東から西の方向へ自転している。