リンゴを包丁でスパッと切ると、中心付近に黄色く透き通った部分が…。品種「ふじ」などのリンゴに入る「蜜」について、愛媛大学大学院農学研究科の和田博史教授(45)=植物細胞システム計測学=らの研究グループが、細胞レベルで「蜜」の代謝メカニズムを世界で初めて解明し、ネイチャー系の学術誌電子版で発表した。香りがよく、高い付加価値のつく「蜜入りリンゴ」を安定生産するための足掛かりになると期待される。 研究は愛媛大と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、ブエノスアイレス大が共同で行った。 リンゴの蜜の正体は、芳醇(ほうじゅん)な香りを放つ揮発性物質(アロマ成分)だという。研究により、蜜リンゴでは蜜部分から周辺にかけてアルコール類のエタノールがたまり、発酵代謝が進んで「香り成分」となるエチルエステル類ができていることが分かった。 和田教授は「植物は9割以上が水で、水の動きを測れば植物が成長してゆく
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