カメラマン沢田教一の代表作「安全への逃避」=1965年9月6日、ベトナム中部ロクチュアン村(UPI=共同) 報道カメラマンの沢田教一(青森市出身)がベトナム戦争中に撮影し、ピュリツァー賞を受賞した代表作「安全への逃避」のオリジナルとみられるネガを、青森県立美術館の学芸員が米ペンシルベニア州で確認したことが29日分かった。これまで所有者が転々としており、所在が不明確になっていた。 学芸員の高橋しげみさん(45)によると、ネガは同州ピッツバーグ近郊にある資料保管会社の倉庫で見つかった。戦火を逃れて川を渡る親子を撮った「安全への逃避」と、前後に別の親子とみられる写真の計3カットが一続きになっていた。一部に赤い染みがあるが保存状態は良く、現在もプリントできるという。