認定NPO法人「女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」(神戸市)は、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害を経験したシングルマザーの調査を実施し、報告書を冊子にまとめた。夫の暴力から逃れるための別居をきっかけに失業し、育児で支援を受けられないなど、母子家庭の苦しい実態が浮き彫りになっている。 2019年3~5月、ウィメンズネットが支援した18人に収入や家賃、悩み事などを聞き取った。半数の9人が非正規社員で、5人がDVによる後遺症などで就労していなかった。夫との別居で8人が仕事を失っていた。