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ブックマーク / courrier.jp (86)

  • 日本なら米国の家賃3ヵ月分で家が買える! 外国人の「空き家ドリーム」の現場 | 北米出身の2人が英語で購入仲介サービス

    では悩みの種となっている空き家だが、価格が格安ということもあり、過去に「クーリエ・ジャポン」でも紹介したように、自国の住宅価格に手が届かない外国人を魅了し続けている。 こうした需要を見込んで、日に留学経験のある北米出身の2人が英語の購入仲介サービスを立ち上げた。だが、その過程では「当にもどかしかった」という経験もあったと米メディアに語っている。 インスタで空き家の写真を見続けて 東京の南東に位置する日の海岸沿いの地域では、海の見える小さな家を3万7000ドル(約580万円)で買える。京都では、歴史ある寺院から徒歩圏内の家を8万ドル(約1250万円)で買える。北九州市の近くでは、森と広大な庭に囲まれた1868年に建てられた伝統的な家を5500ドル(約86万円)で買える。 これらの物件はすべて空き家だ。日全国にはこうした物件が何百軒もあり、その大半は地方にある。「アキヤマート」と呼

    日本なら米国の家賃3ヵ月分で家が買える! 外国人の「空き家ドリーム」の現場 | 北米出身の2人が英語で購入仲介サービス
    fumikony
    fumikony 2024/07/29
  • 銀行化する航空会社─マイルはこうして「大金を使う人」のものになった | マイレージプログラムの歴史と裏側

    日々の買い物も航空会社提携のクレジットカードで決済し、特典航空券のためにこつこつと「マイル」を貯める、航空会社の「ステータス」を維持するために、高い年会費を払ってカードを持つ──あなたの周りにも一人や二人、こういう人がいるのではないだろうか。 米ヴァンダービルト大学ロースクール教授のガネッシュ・シタラマンは、マイレージプログラムの進化が航空会社を「片手間に飛行機を飛ばす金融機関のような存在」に変貌させたと語る。 米デルタ航空は9月、マイレージプログラム「スカイマイル」のサービスに変更を加えると発表した。これまでの利用金額と飛行距離の組み合わせに応じたステータス(上級会員資格)の付与から、利用金額のみに基づいた付与に切り替え、ステータス取得に必要な利用金額を引き上げる。 つまり、スカイマイルは「頻繁に飛行機を利用する人」ではなく「大金を使う人」のプログラムとなるのだ。この変更による衝撃はあま

    銀行化する航空会社─マイルはこうして「大金を使う人」のものになった | マイレージプログラムの歴史と裏側
  • 「5人に1人」が処方される“恐怖のクスリ” | 金に目の眩んだ米製薬会社の「罪」を追う

    1996年、米国で、オピオイド系の麻薬性鎮痛薬「オキシコンチン」が発売された。その年、医学誌にはこんな広告が掲載されている。 2つのカップがスポットライトに照らされていて、片方には「朝8時」、もう一方には「夜8時」と書かれている。そして、キャッチコピーがひとつ。 「たった2錠で、痛みが和らぐ」──。 新薬で見た「地獄」 オキシコンチンが発売された当時、42歳の主婦だったエリザベス・キップは、とある米カンザス州カンザスシティの医師を訪れた。 彼女は14歳のときに乗馬大会の練習中に落馬して以来、ずっと腰痛に悩まされてきていた。それからというもの、短時間作用型の鎮痛剤をずっと服用してきたが、その日、医師に新しい薬を試してみないかと提案された。 オキシコンチンを12時間ごとに1錠服用する、というのが医師の指示だった。彼女は、その指示をしっかり守ったという。 「科学者気質だから、こういうことは厳格に

    「5人に1人」が処方される“恐怖のクスリ” | 金に目の眩んだ米製薬会社の「罪」を追う
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    fumikony 2023/08/12
  • 経済学者は現行の社会モデルや租税モデルが“持続不可能”だと気づきはじめている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」 経済学者は現行の社会モデルや租税モデルが“持続不可能”だと気づきはじめている ジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞した仏経済学者ガブリエル・ズックマン Photo: Ian C. Bates / The New York Times

    経済学者は現行の社会モデルや租税モデルが“持続不可能”だと気づきはじめている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
  • 研究で判明「ADHDの人がとにかくフリーランスに向いている理由」 | 「一般的」な生活があわない人が多い

    発達障がいの概念のひとつであるADHD(注意欠如・多動症)の人たちは、いわゆる「一般的な暮らしかた」に適応することが難しい場合もある反面、フリーランスとして働くことに向いているという。自分自身もADHDであるジャーナリストが米誌「ファスト・カンパニー」に寄稿した。 小学生の頃の私は、不安感や集中力の欠如、不規則な睡眠パターンと戦っていた。 だが高校に入ると、自分に文章を書く才能があることを発見し、大学へ進んでからはジャーナリズムの世界を目指そうと決心する。その後、最初に就いたメディアの仕事を23歳で辞めて、フリーランスのジャーナリストになり、そして33歳のときにADHDとの診断を受けた──これらすべてが相互に関連していると気づいたのは、数週間前のことだ。 最新の研究を調べ、数人の研究者と話したところ、ADHDの人々は学問や仕事における従来の環境で軋轢を抱えがちだとわかった。一方で、ADHD

    研究で判明「ADHDの人がとにかくフリーランスに向いている理由」 | 「一般的」な生活があわない人が多い
  • 子供たちがアルゴリズムを“批判する力”を養う米国の「AIリテラシー教育」の現場を訪ねて | MIT研究者も推奨

    精度の高い文章を自動生成できるチャットボット「ChatGPT」の誕生は、新しいイノベーションへの期待感だけでなく、急速に成長するAIへの不安ももたらした。そんななか米国では、AIとの共存を避けられない次世代のために、アルゴリズムを理解し、批判的に評価する力を身に着けるための教育が始まっている。 マリサ・シューマンは、その日いつもと同じように午前の授業を始めた。彼女は、米ニューヨークのブロンクス地区にある中高一貫の公立女子高「ヤング・ウーマン・リーダーシップ・スクール(YWLS)」で、コンピュータ・サイエンスの教師を務める。 11時半になると、エネルギーに満ちあふれた高校生たちが教室に入って来た。着席し、ノートパソコンを取り出すと、生徒たちは教室前方にある電子ホワイトボードに目を向ける。そこには、授業のテーマであるウェアラブル機器に関する質問が映し出されていた。 教師歴10年のシューマンが、

    子供たちがアルゴリズムを“批判する力”を養う米国の「AIリテラシー教育」の現場を訪ねて | MIT研究者も推奨
  • 夫のうざすぎる「家事やったよアピール」をどうにかしたい | 【モダン・ラブ】一つこなすたびに来る「速報」

    愛をテーマにした米紙「ニューヨーク・タイムズ」の人気コラム「モダン・ラブ」。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日にお届けします。 夫婦で家事を分担することが当然になりつつあるなか、筆者はある「負けられない戦い」に巻き込まれていた。子育て、家事、仕事をする私たちのうち、どちらが大変なのか? 逐一「家事やったよアピール」をしてくる夫との攻防戦を書き綴った。 これ見よがしにバタンと食洗機のドアを閉めると、まくっていたオックスフォードシャツの袖を下ろして、クリストファーは言った。 「食洗機から器出しておいたよ!」 私は彼を見つめた。その日、私は食洗機器をセットしていたのだが、そのことを誰かに報告しようなど思いもしなかった。 同じ日に、彼は窓も洗っていた。その窓がある部屋に入る度に、彼は窓の明るさに感嘆した。 「すごいなあ、窓がピカピカだよ!」 彼のことを笑ってやるべきだったかもしれないが、おもし

    夫のうざすぎる「家事やったよアピール」をどうにかしたい | 【モダン・ラブ】一つこなすたびに来る「速報」
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    fumikony 2023/02/27
  • エマニュエル・トッドが仏紙に断言「第三次世界大戦はもう始まっている」 | 「クレイジーな反逆児野郎」が持論を展開

    領土をめぐる限定戦争から、グローバルな経済の衝突へ ──ウクライナでの戦争に関するを日では出版したのに、フランスで出版していないのはなぜですか。 日人が反ロシアなのは、ヨーロッパ人に引けを取りません。ただ、今回の戦争は日から地理的に遠く離れたところで起きているので、そこまでの切迫感がありません。日人は私たちヨーロッパ人ほどウクライナに感情的になっているわけではないのです。 それに日での私のステータスは、ここフランスとはまったく異なります。フランスでは、私の評判は「クレイジーな反逆児野郎」という荒唐無稽なものになっていますよね。しかし日に行けば、私は大手新聞各紙や主要雑誌に発言が載る人類学者、歴史家、地政学者として評判もよく、書いたはすべて日語に翻訳されています。私は日では落ち着いた雰囲気のなかで自分の考えを述べられるのです。 だからまずは日の雑誌を相手にそれをして、そ

    エマニュエル・トッドが仏紙に断言「第三次世界大戦はもう始まっている」 | 「クレイジーな反逆児野郎」が持論を展開
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    fumikony 2023/02/23
  • 出生率を改善させる政策はない…各国の過去数十年のデータから見えてきたこと | 北欧でさえ少子化を脱却できず

    手厚い少子化対策で知られるスウェーデンでさえ… 約20年前、オーストラリア政府は、ピーク時に子供1人あたり約6000ドル(約79万円)に相当する現金を支払う「ベビーボーナス」プログラムを試みた。 キャンペーンが開始された2004年当時、国の出生率は女性ひとりあたり約1.8人だった。 このプログラムにより、2008年までに出生率は約2.0まで上昇したが、プログラムが終了してから6年後にあたる2020年までに、数値は1.6まで低下。つまり、プログラムが最初に導入されたときよりも下がった。

    出生率を改善させる政策はない…各国の過去数十年のデータから見えてきたこと | 北欧でさえ少子化を脱却できず
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    fumikony 2023/02/21
  • 退職は夢のまた夢… 働かざるを得ない日本の高齢者たちの「厳しい老後」 | 生きるためには働くしかない

    世界のどこよりも急速に高齢化が進む東アジアの国々では、若い世代が減少する一方、70歳を超えても働かざるを得ない人が大勢いる。彼らの厳しい暮らしぶりと高齢者を取り巻く労働市場を、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が取材した。 オオナミ・ヨシヒトの望みはただ一つ、仕事を辞めて疲れ切った体を休めることだった。 だがそうする代わりに、73歳のオオナミは毎日深夜1時半に起床し、車で1時間かけて東京湾に面した青果市場へ向かう。キノコ、ショウガ、サツマイモ、ダイコンなどの野菜を車に積み込む過程で、7キロくらいある箱を持ち上げることもしょっちゅうだ。腰には相当な負担がかかる。 それが終わると、都内を車で走り回り、レストランへの配達をこなす。回るのは1日に多くて10軒ほどだ。 ある朝、彼はクリップボードでその日の注文を確認しつつ、市場をせかせかと歩きながらこう言った。「体がいうことを聞く限り、働き続けなくてはな

    退職は夢のまた夢… 働かざるを得ない日本の高齢者たちの「厳しい老後」 | 生きるためには働くしかない
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    fumikony 2023/02/04
  • 「週休3日制」を英国の企業70社が半年続けて判明した事実 | 導入時の注意点も解説

    実験結果は「良好」 2022年のまぶしい夏の朝のこと。英国の飲店プラッテンズでチームリーダーを務めるワイアット・ワッツは、新たな試みである週4日勤務制(週休3日制)の導入に備えていた。26歳のワッツは、仕事がさらに多忙を極め、ストレスが増えるのではないかと気をもんでいたが、今回のプロジェクトを必ず成功させようと決意してもいた。 というのも、キッチン掃除やマネジャーの業務をこなしながらマッシーピーズ(英国の豆料理)の下ごしらえをする週40時間の労働時間を32時間に短縮できれば、同じ給与のままで、今よりも多くの自由時間が手に入るからだ。 プラッテンズは、6月から半年間に及ぶプロジェクトに参加した企業の一つ。3300人もの従業員が参加したこの実験を主導するのは非営利組織フォーデイ・ウィーク・グローバルだ。同組織の設立者であるニュージランド人起業家のアンドリュー・バーンズは、自身が興した金融会社

    「週休3日制」を英国の企業70社が半年続けて判明した事実 | 導入時の注意点も解説
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    fumikony 2023/01/06
  • ノーム・チョムスキー「ポスト・アメリカについて語るのは、存在し得ない世界について語ることだ」 | 「帝国としてのアメリカ」はまだ終わらない

    現代言語学の第一人者でありながら、政治や社会問題に対しても鋭い批評を披露してきたノーム・チョムスキー。アメリカの外交政策、プロパガンダを批判してきた彼は、「覇権国家としてのアメリカに続く国はない」と断言する。 チョムスキーはロシアを擁護するのか ソーシャルメディアが出現する前の古き良き時代には、公開討論会がアテネの市民集会のごとく繰り広げられたものだった。アメリカにドナルド・トランプが出現するずっと前の1969年、保守過激派ポピュリストとしてはウィリアム・バックリー・ジュニアが有名だった。 当時、彼はアメリカ言語学者で急進左派のノーム・チョムスキーに対し、満面の笑みを掲げてこう言った。「もしあなたが今日怒ったりしたら、私はあなたの忌々しい顔を殴らなければならない」

    ノーム・チョムスキー「ポスト・アメリカについて語るのは、存在し得ない世界について語ることだ」 | 「帝国としてのアメリカ」はまだ終わらない
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    fumikony 2023/01/04
  • ラッセル・フォスター「体内時計の観点から睡眠を正しく理解しよう」 | 睡眠について私たちが知っていることの多くは間違っている

    「第三の細胞」と呼ばれる光受容体の発見により、ロンドン動物学会の科学メダルを含む数々の賞を受賞してきたラッセル・フォスターが、単著としては初めての著書『生活の時間 体内時計が睡眠と健康に与える影響』(未邦訳)を刊行した。睡眠と体内時計に関する研究の第一人者であるフォスターに、英紙「ガーディアン」が話を聞いた。 ──研究されている概日神経科学とはどんなものですか? 私たちの体内時計が24時間単位でどのように機能しているのか? それを理解するための基盤が、概日神経科学です。しかし、それだけではありません。 脳内でさまざまな物質がどのように関わりあっているのか、さまざまな遺伝子とそこから発生するタンパク質が、どのように人間の複雑な行動を生み出しているのかを明らかにしてくれるのです。このシステムが、私たちの生命全体に組み込まれています。 ──この分野の研究は楽しいですか? ここ25年間は、24時間

    ラッセル・フォスター「体内時計の観点から睡眠を正しく理解しよう」 | 睡眠について私たちが知っていることの多くは間違っている
  • 現代人は人生に必要不可欠な「退屈する時間」を奪われている 心理学者ガディ・オンが解説 | 人間は、どんなときに退屈を感じるのか?

    常に存在する「実存的退屈」 ──「退屈」の定義はどのようなものですか? 共通した定義はないようですが。 決まった定義はありません。最も引用されている定義は、ヨーク大学の臨床心理学者ジョン・イーストウッドと彼の同僚によるものです。それによると退屈とは、「満足できる活動をしたいがそれができないという嫌悪的経験」です。 それは、たとえば行列や交通渋滞、お役所仕事など、時間と場所の必然性のもとで遭遇するたぐいの退屈です。 つまらない映画を観たときなど、自分自身が招いた退屈もそうです。押し付けられる要素が強ければ強いほど、その経験は楽しくなくなります。 あるいは、そのような仕事に就いている場合。ロアルド・ダールの『チャーリーとチョコレート工場』に出てくるチャーリーの父親は、組み立てラインで歯磨き粉のチューブにキャップをねじ込む仕事をしています。 退屈に関する心理学の研究の99%が、こうした前提でおこ

    現代人は人生に必要不可欠な「退屈する時間」を奪われている 心理学者ガディ・オンが解説 | 人間は、どんなときに退屈を感じるのか?
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    fumikony 2022/10/03
  • アイ・ウェイウェイ「西洋における人権の概念も、偽善的なところがある」 | 国を超えた普遍的価値が必要だ

    現代を代表する美術家の一人である艾未未(アイ・ウェイウェイ)。「権力に屈しないアーティスト」として知られる彼は1957年、中国の有名な詩人の艾青(アイ・チン)の息子として北京に生まれた。 父は収容所送りとなり、後に自身も中国当局から軟禁されるなど怒涛の人生を歩んできた彼が、仏誌「ル・ポワン」のインタビューに答えている。中国と西側諸国の溝が深まるなか、世界が指針とすべき「普遍的価値」とは何なのか? 中国も「普遍的価値」を尊重すべきだ アイ・ウェイウェイの革命的な作品の数々は、その芸術性や政治性で世界的に認められており、中国の反体制派としても名高い。ゴッホに影響を受けたと語り、自らを「ポスト印象派」だとする。彼にとっての絵とは、共産主義の現実という「惨事が常態化した状況」から逃れるための手段だった。 父親のアイ・チンは毛沢東に近い人物であり、中国で最も評価されていた詩人だった。しかし1957年

    アイ・ウェイウェイ「西洋における人権の概念も、偽善的なところがある」 | 国を超えた普遍的価値が必要だ
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    fumikony 2022/09/29
  • 本当は恐ろしい新型コロナの後遺症「ブレインフォグ」の実態 | まるで認知症のように記憶がこぼれ落ち…

    新型コロナウイルス感染症の後遺症の一つ、「ブレインフォグ」という症状を耳にしたことはあるだろう。その名称の通り、脳に霧がかかったようになるというが、それは二日酔いやの状態とは異なるという。今まであまり重視されてこなかったが、実は脳の構造そのものが変化してしまう深刻な障がいなのだ。 2020年3月25日、ハナ・デイヴィスは友人2人とメッセージのやりとりをしていると、不意に目の前の文面の意味がわからなくなった。あとになって、あれが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した最初の兆候だったと気がついた。同時に、「ブレインフォグ(脳の霧)症候群」として知られる症状であったことも。 その瞬間、それまで何でもできていた自分が不自由な自分へと変わった。以前は人工知能分野で働き、複雑な分析も難なくこなしていた。それが今では、「頭のなかにできた障壁にぶつかって」ばかりで、空欄を埋める程度の簡単

    本当は恐ろしい新型コロナの後遺症「ブレインフォグ」の実態 | まるで認知症のように記憶がこぼれ落ち…
  • 人類が「手書き」しなくなったら世界はどうなるのか? | 学習や記憶だけではない意外な影響

    久しぶりに手書きをしたら自分の字がほぼ判読不能になっていたという英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」のビジネス・コラムニストが、手書きの未来について綴る。 先月、休暇でスペイン南部の小さな町に行った。もう20年以上も通っている場所だ。そこで、友人から言われた。 「なんでスペイン語がまだそんなに下手なの?」 「ええと」 何十年も途切れ途切れに勉強して、地元の4歳児並みにしゃべれたときも実はあった──とスペイン語でどう言うか思い出すのに苦労しながら、私は口ごもった。 残念ながら、それは昔の話だった。そこで、帰宅してから、動詞の活用形リストを手書きで書き出してみたところ、何かがさらにひどくなっていることに気づいた。 もともとまったく上手くなかった私の手書きは、ほぼ判読不能な走り書きになっていた。私の書いた言葉は、覚醒剤をキメたカタツムリが這った跡みたいにガタガタとページを横断していた。 書くとい

    人類が「手書き」しなくなったら世界はどうなるのか? | 学習や記憶だけではない意外な影響
  • 塀の中から株に投資してみたら… アメリカ囚人たちの「デイトレード奮闘記」 | 刑務所で金融リテラシーを身につける

    米ワシントン州の刑務所に収監されている受刑者らのあいだで投資ブームが起きている。それまで株どころか、お金に関してまったく知識のなかった男たちが、独学で金融リテラシーを身につけているのだ。そんな受刑者の一人、トマス・キーンが「塀の中の投資奮闘記」を綴る。 きっかけはコロナ給付金 月曜日の夕方、ニックが投資金融情報誌「バロンズ」の最新号を手にやってきた。新たな投資の1週間が始まる合図みたいなものだ。ニックがワクワクした様子で雑誌を開くと、我々は買い銘柄を物色しはじめた。 他のテーブルではトランプに興じる男たちもいれば、電子レンジの前でブリトーにラーメンを包む者、あるいは将来について語り合う連中もいる。 だが、我々は夢中でバロンズのページに目を走らせ、太字になっている数字(過去1年間で最低の株価をつけたという意味だ)を探した。 だんだんと周囲に人が集まりはじめ、市場動向やらアナリストの予測やらに

    塀の中から株に投資してみたら… アメリカ囚人たちの「デイトレード奮闘記」 | 刑務所で金融リテラシーを身につける
  • 寝不足で人はより利己的、非社交的になる─新しい研究結果が意味すること | この50年で睡眠時間は大幅に削られてきたが…

    エベネーザ・スクルージは、途切れ途切れの浅い眠りから起きたクリスマスの日の朝、自分のけちくさいやり方をやめねばならないと気づく(チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』参照)。 残念ながら、同じことはわれわれには起こらなそうだ。というのも、寝不足の夜がわれわれをより利己的にすることを示す研究結果が出たのだ。 アメリカで実施されたこの研究では、睡眠時間が1時間減るだけでも、他者を助けたいという願望が失われうることがわかった。たとえその他者が親戚や親しい友人であってもだ。 夜によく眠れないと社会的行動を促す脳の部位の活動が抑制されるようだと研究チームは述べている。この研究論文の共同執筆者で、カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授は言う。 「睡眠不足が、非社交的な行動の引き金として作動し、互いに助け合おうとする人の生来の願望を弱めることをわれわれは発見しました。いわば、睡

    寝不足で人はより利己的、非社交的になる─新しい研究結果が意味すること | この50年で睡眠時間は大幅に削られてきたが…
    fumikony
    fumikony 2022/08/25
  • mRNAワクチンの立役者、カタリン・カリコ「チャンスを逃し続けた私は、落ちぶれる研究者の典型でした」 | 成功できたのは「解雇され続けたから」

    成功のチャンスを逃し続けた研究人生 ──あなたがこれまでのことを達成できたのは、なぜだとお考えですか。 解雇され続けたからです。私の経歴は、成功した女性のものではありません。キャリアを着実に積み重ねて昇進を繰り返し、国際的な賞を受賞するような人生とは長い間無縁でした。私は成功のチャンスを逃しつづけました。傍から見れば、私は懸命に努力しながらも落ちぶれていく研究者の典型だったでしょう。 それでも私は研究が前進しているのがわかっていたので、自分を信じられました。思い通りにいかないことがあっても幸せでした。でも勤務先から支援してもらえたことは一度もなく、どの組織も私を解雇しました。 そうでなければ、私はいまもハンガリーにいたはずです。あるいはアメリカ移住直後に勤めたテンプル大学か、その後に移ったペンシルベニア大学にいたでしょう。でもそうだったら、私がビオンテックに行くこともなかったのです。 そう

    mRNAワクチンの立役者、カタリン・カリコ「チャンスを逃し続けた私は、落ちぶれる研究者の典型でした」 | 成功できたのは「解雇され続けたから」