ウイルスは栄養素になる可能性を秘めているウイルスは栄養素になる可能性を秘めている / Credit:Canvaネブラスカ大学のデロング氏は、以前から疑問に思っていることがありました。 その疑問とは「ウイルスは栄養素にならないのか?」というものでした。 自然界では植物プランクトンは動物プランクトンに食べられ、動物プランクトンはミジンコなどの小さな甲殻類などに食べられ、ミジンコたちは小魚たちの主食となる……など、あらゆる生物が「食う食われるの生態系」に組み込まれています。 一方、増殖のみを目的として生命活動をほとんど行わないウイルスは生物の定義からは外れる存在であり、これまで生物たちが作る「食う食われるの生態系」を構成する要因とはみなされていませんでした。 しかしウイルスの体は、DNAやRNAなどの核酸がタンパク質の殻や脂質の膜で覆われた生体物質の塊のような存在であり栄養分を持っています。 も