永久凍土のおかげで、その獣の頭部にはまだ脳が残されていた。 ロシア、サハ共和国北部のアビー地区を流れるチレフチャフ川の岸辺で、世界初となる更新世のオオカミの成体の完全な頭部が発見された。 推定では死後4万年が経過しているというのに、被毛はほとんどそのまま残され、立派な牙だって生えている。 成体のオオカミの頭部はこの地域で初めての発見 オオカミ頭部は切断された状態で地元住民が発見し、サハ共和国のマンモス研究施設に持ち込んだ。 頭部の長さは40センチほどで、現在のオオカミの胴体の半分もある。またオオカミは当時2~4歳程度の成獣だったと考えられている。 この画像を大きなサイズで見るAlbert Protopopov/The Siberian Times これまで、オオカミの子どもの凍結した死骸は発掘されたことがあるが、成体のオオカミの頭部が見つかったのは初めてだという。4万年たった今でも軟組織は