【8月18日 東方新報】北京の「中国書店」は、多くの古書に巡り合える場所だ。 近年、その蔵書の数はさらに増えた。海外に散逸する中国古書を買い戻す取り組みを続けると共に、そうした古書を整理・出版し、内容を多くの読者と共有している。 古書買い戻しを行っているのは、今年2月、中国書店の総経理に正式に就任した於華剛(Yu Huagang)氏だ。多くの古書が、於氏によって国外から買い戻され、その大半が中国文化とつながりの深い日本に残されていた。 於氏は小学生のころから、中国書店の常連だった。1952年開業の中国書店は、当初は中国の貴重な文献資料の保存に携わっていた。そして、この十数年は海外で多くの古書を購入している。 「以前から、古書の流出には思うところがありました。これらの本は一度売られると、同じ値段で買い戻すことが難しいのです」 於氏は、中国書店にある古書をデータベース化すると同時に、国外に流出