「面白いほどよくわかる 世界の軍隊と兵器―アメリカの世界支配と各国の勢力図を読む (学校で教えない教科書)」は、2000年以降の軍事情報を概観するのに非常によい。誤植が多いのが残念。日本の隣りの半島関連ニュースで一喜一憂する前にこれを読んでおきたい【騒ぎは得意のおれカネゴン】。遠からぬうちに、経済学と軍事が不可分なほどに強く結びつく日がくることを確信。 同書で見かけた以下のエピソードは本筋の軍事情報とは関係ないのだけど、ついこの間のできごとでありながら、そのまま旧約聖書に収録してやってもよいほど時代劇または昔話としてよくできた話【「やっても」などとはおれカネゴン】。おそらく、エジプト側が(嫌味も兼ねて)旧約聖書を参考に立てた作戦だと思う。意外かもしれないけど、旧約聖書は軍事情報もきわめて豊富で、熱心に描写されている。 1973年、イスラエルと敵対していたエジプトは、ナイル川流域で大々的な軍