岐阜大学 大学院 医学系研究科 脳神経内科学分野のコラム
単に観賞の場を提供するだけでなく、見る、感じる、知ることにより作品の創造性を体感し、そのインスピレーションがいつか新たな時代を切り拓くきっかけとなることを願っています。アーティゾン美術館は、創造を支援し支える場として文化に貢献していくことを目指します。 美術館について
2018年夏、横須賀美術館で行われていた〈中園孔二なかぞのこうじ展 外縁―見てみたかった景色〉で、中園の絵を初めて観た。50点近い作品が並んでいたはずだが、どんな絵だったのかはほとんど記憶になく、「まるで子どもの絵じゃないか」という感想を抱いた。現代美術を熱心に追いかけているわけではない私には、「よくわからない」という感触だけが残り、それなのに展示に合わせて発売された画集を買い、度々、ページをめくっていた。 友人のイラストレーターである横山寛多よこやまかんたが家に遊びに来た時に、そう話したのだと思う。横山は、鎌倉の駅前にあった美大予備校に中園が通っていた時に講師をしていたという。私が生まれ育った町のすぐ近くに中園が暮らし、生活圏が近かったことを知り、ますます興味を惹かれた。 2年ほど経った頃に、横山からまた中園の話をされた。美大予備校の教え子たち、あるいは偶然に知り合った中園の同級生から彼
横浜市金沢区で生まれ育った画家・中園孔二なかぞのこうじは、2014年12月28日から香川県高松市に暮らしていた。制作拠点に求めた条件は、海があり、山がある落ち着いた環境だった。私が生まれ育ち、中園が好きだった鎌倉に似て、高松にはそれがあったのだろう。中園の行動範囲は広く、高松市内から自転車で徳島まで出掛けることもザラにあった。おそらく香川県内はあちこち回ったのではないか。丸亀市猪熊弦一郎いのくまげんいちろう現代美術館にも立ち寄り、〈鈴木理策すずきりさく写真展 意識の流れ〉展を観たという。 今年8月に評伝『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』を上梓し、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催されている〈中園孔二 ソウルメイト〉展で、本の刊行を記念したトークイベントを開催していただいた。登壇したのは今展覧会のキュレーターである竹崎瑞季たけざきみずきさんと私のふたり。壇上で話すにあたって考えたのは
セミナー概要 FONTPLUS DAYセミナー Vol. 60では、『欧文書体の新境地、156書体「Yo One」の世界』と題して、新宿イーストサイドスクエア17階(SBテクノロジー)のセミナー会場にて開催します。書体デザインディレクターのヨアヒム・ミュラー゠ランセイさんをお招きします。 60回目の開催を迎えるFONTPLUS DAYセミナーは、今回、セミナー会場での開催になります。ライブ配信によるオンライン開催ではありません。また、開催日は水曜ではなく月曜(9/25)になりますのでご注意ください。 今回のゲスト、ヨアヒム・ミュラー゠ランセイ(Joachim Müller-Lancé)さんは1961年ドイツ生まれ。スイスのバーゼル・スクール・オブ・デザインでグラフィックデザインを学び、日本を含む世界各国のタイポグラフィコンペティションで優勝するなど高い評価を受けました。また、世界数ヶ国の学
序 僕がドビッシーの「海」が好きなことは何度も書きました。この音楽がはじまると目の前に海がほんとうにある感じがして、そこに広大な空間と宇宙的な質量を感じ、時とともに微風がさざ波をたて、眩い陽が目をくらまし、波しぶきが砕け散り、風があおって水面がうねり、夕陽に雲がかかって遠く海面に影が差す、そうした様々な出来事をリアルな遠近感をもって感じます。聞こえている音は意識からは消えていて、そういう光景を現実に見たときに僕が感じるある感情だけが残るのです。ひとことで言うなら、とても四次元体験的です。それはどこの浜辺で見た海でもなく、心に蓄積しているイメージかイルージョンかもしれません。それを「海」のスコアがどう喚起してるのか?それはそちら側でなく僕の側に理由があるわけです。 チェリビダッケが語っていたこと 「海」をなんらかのモノで表わそうというなら、つるつるして色鮮やかな素材を折り曲げて組み合わせた抽
2021年2月、画期的な“音楽作品”が上演されました。その名は〈マタイ受難曲2021〉。バロック音楽を代表する作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハによる〈マタイ受難曲〉を、21世紀の世相を反映したオリジナル台本と現代的な楽器&歌い手の編成に仕立て直し、バッハ・オリジナルのドイツ語による世界観から浮かび上がる独特な世界を現代にトランスレートさせた異色の作品となりました。このエポックを記録すべく、出演者14名とスタッフ&関係者6名に取材をしてまとめたものを、1人ずつお送りしていきます。概要については、「shezoo版〈マタイ受難曲2021〉証言集のトリセツ」を参照ください。 ♬ 酒井康志の下ごしらえ 音楽一家ではなかったけれど、父親がオーディオマニアでクラシック愛好家だったので、家にはレコード・コレクションがそろっているという環境。 小学校へ上がると、父親所蔵のコレクションを勝手に引っ張り出して
とうとうLightningからUSB-C(USB Type-C)へコネクターが変更されたiPhone 15シリーズであるけれども、わたしの担当はカメラ。 カメラユニット的にもコンピュテーショナルフォトグラフィー的にも注目点がいくつかあったので、Apple Eventから読み取れる範囲でちょっと深掘りしてみたい。 iPhone 15のメインカメラが48MPに 何はともあれメイン(広角)カメラの48MP(4800万画素)センサー化である。前モデルではProモデルだけが48MPセンサーを採用していたが、iPhone 15ではノーマルモデルも12MP(1200万画素)から、48MP(4800万画素)に増えたのである。
アドビは9月13日、コンテンツ生成AI「Adobe Firefly」のWeb版と、同社の一部デスクトップアプリに統合されたFireflyの機能を一般公開した。これにより、Fireflyによって生成されたコンテンツの商用利用が解禁される。 一般公開版の概要 Fireflyは2023年3月からβテストが行われてきた。当初はプロンプト(文章)によるコンテンツ生成は英語にのみ対応していたが、日本語を含む多言語対応を進めるなど、機能の拡充を進めてきた。「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」などのデスクトップ向けβアプリにも、Fireflyの技術が順次搭載されている。 →初登場時の記事 →Photoshopアプリへの実装時の記事 →Illustratorアプリへの実装時の記事 Adobe(アドビの親会社)によると、これまでにFireflyを使って生成されたコンテンツは
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
ホンダは北米で、最初と最後のワンマイルに使うことを想定した新型電動モビリティ「モトコンパクト(Motocompacto)」を発表した。折り畳み可能なe-Scooterを謳い、11月にも公式サイトやホンダディーラー、Acuraディーラーで発売するという。しかも、1000ドル以下で……! 円安って言っても約14万6500円ですよ!これ日本でも発売してくれないかなぁ……。そう思わずにはいられないカワイイヤツが登場した。北米で発表された「モトコンパクト(Motocompacto)」は、1980年代初頭に発売されたモトコンポを現代的なデザインとし、電動化した新しいモビリティだ。 乗って楽しいファースト/ラストワンマイルを標榜し、満充電で最大12マイル(19.3km)の走行が可能。充電器は超スリムな本体に収納可能で、110V電源を利用した場合に3.5時間でフル充電を終えることができる。11月には公式サ
悟空とブルマのドラゴンボールを探す旅路を大きくサポートしたアイテム「ホイポイカプセル」。小さく軽いカプセルを投げると、バイクや飛行機、家具家電付きの家が瞬時に出現するという魔訶不思議な優れものです。 「物体を粒子状に変換する」仕組みで出来ているというホイポイカプセル。この先、科学が進歩すればホイポイカプセルが現実になる日は来るのでしょうか? ホイポイカプセルのような未来の乗り物「poimo(ポイモ)」を研究・開発する、メルカリの研究開発組織「mercari R4D」の山村亮介さんと、東京大学教授の川原圭博先生にお話を伺いました。 語り手:山村亮介さん 株式会社メルカリ mercari R4D リサーチャー。東京大学インクルーシブ工学連携研究機構価値交換工学共同研究員。 2008年株式会社デンソーに入社しディーゼルコモンレールシステム向けインジェクタの研究・開発・設計、新規事業プロジェクト立
TOPコレクション 何が見える? 「覗き見る」まなざしの系譜 2023.7.19(水)—10.15(日) 開催期間:2023年7月19日(水)~10月15日(日) 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館) 料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円 ※( )は有料入場者20名以上の団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金 / 小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)年間パスポートご提示者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/ 7月20日(木)- 8月31日(木)の木・金17:00-21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料/一般・65歳以上は団体料金)※各種割引の併用はできません。 本展はオンラインで日時指定チケットが購入できます。 >日時
本サイトは、パートナーとともに CINRA, Inc.が企画運営・編集している メディアです。 運営会社:CINRA, Inc. パートナー:森ビル株式会社 16歳の夏、高校2年生。それまでバスケに向けていた全情熱を絵を描くことに注ぐ。東京藝大に現役合格。在学中から注目を集め、名キュレーター、名ギャラリストに才能を見出される。中園晃二あらため中園孔二。25歳の夏、成功の扉を押し開けたところで、彼はこの世界から足速に去っていった。緻密なインタビューと遺された150冊ものノートの検証に基づく優れた評伝。 Text by Yoshio Suzuki All Art Works by Koji Nakazono © Koji Nakazono, Nakazono Family Courtesy of Tomio Koyama Gallery, Shinchosha 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く