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2024年5月1日のブックマーク (10件)

  • 50年前の日本はヤバかった。サブスクで聴けるGS(グループサウンズ)まとめ【必聴プレイリストあり】 - 森の掟

    日々のお籠もりお疲れ様です。 こんなときは家にあるレコードとかCDを久々に棚からひとつかみしたくなりがち。 そして必然的に自分の音楽遍歴を見つめ直すことになりがち。 自分の場合、ここ最近ずっとGS(グループサウンズ)ばかり聴いていました。 GSっていうのは、1960年代後半から3年ぐらい続いた空前のバンドブームのこと。 1964年のビートルズの日デビューに触発され、雨後のたけのこのようにたくさんのロックバンドが日全国に誕生したのである。その多くは各地のジャズ喫茶や米軍基地でステージをこなしていた。 その中からレコードデビューしたバンドだけで100を超えるという。 それだけたくさんいたので玉石混交なのは仕方がない。 音楽にうるさい横須賀の米兵をうならせた叩き上げの実力派から、ブームに便乗したい芸能事務所がでっち上げた即席バンドまで実にバラバラ。 また、リスナー層がおもに10代の少女だった

    50年前の日本はヤバかった。サブスクで聴けるGS(グループサウンズ)まとめ【必聴プレイリストあり】 - 森の掟
  • 『夢と生きる バンドマンの社会学』を読んで、音楽で食えなかったバンドマン崩れが音楽で食うを考える - 森の掟

    『夢と生きる バンドマンの社会学』…。 かつては気でバンドでっていくことを目指していたいわゆるバンドマンの成れの果てであるわたくしにとって、気になりすぎるタイトルのが出た。 人生を賭ける夢に出会えたことの幸福と困難――。いつの時代にも少数派ながら「卒業したら就職する」という、普通とされる生き方を選ばない者がいる。夢は諦めに終わるのか、形を変えて続くのか? 数年にわたる二十代から三十代のバンドマンへの貴重なインタビュー調査をもとに現代の「夢追い」のリアルな実態を描き出す。 こんな紹介文を書かれたら見過ごすわけにはいかない。 さらに目次に目を通すと、「フリーターか正社員か――夢追いに伴う働き方の選択」「集団で夢を追い続けることのリアリティ――「音楽性の違い」とは?」「ライブハウス共同体の生成・波及・限界」といった、リアルすぎてヒリヒリしまくる文字列が躍っている。 なかなかいいお値段でした

    『夢と生きる バンドマンの社会学』を読んで、音楽で食えなかったバンドマン崩れが音楽で食うを考える - 森の掟
  • 古墳、治水から現代の再開発まで/大阪がすごい(歯黒猛夫) - 見もの・読みもの日記

    〇歯黒猛夫『大坂がすごい:歩いて集めたなにわの底力』(ちくま新書) 筑摩書房 2024.4 私は東京生まれで箱根の西には暮らしたことがないが、ときどき大阪が読みたくなる。著者は大阪南部、岸和田市育ちで、大阪に拠点を置くライター。60年以上、ずっと大阪で暮らしてきたという自己紹介を読んで、ああ、こういう人もいるんだなあ(むしろ、こういう人生が標準的?)と感慨深く思った。 はじめに「水の都の高低差」では、7万年前の氷河期から、約7000年前の「縄文海進」を振り返り、生駒山地・大阪平野・上町台地・大阪湾など地形の成り立ちを確認する。上町台地の高低差を実感できる「天王寺七坂」は、今年の正月、生國魂神社そばの真言坂を歩いたことを思い出した。大阪平野を生み出した淀川は、古来、洪水で人々を悩ませてもきた。仁徳紀には「茨田堤(まんだのつつみ)」の記事があり、豊臣秀吉は「文禄堤」を築き、江戸時代には河村

    古墳、治水から現代の再開発まで/大阪がすごい(歯黒猛夫) - 見もの・読みもの日記
  • 犬は文化を嗅ぎ分けられるか? 大黒俊二|〈リレー連載〉人物から見た世界歴史|『岩波講座 世界歴史』(全24巻)完結!

    犬が鋭い嗅覚の持ち主であることはよく知られており、その鋭さは臭いの種類によっては人間の一億倍にもなるという。そうした嗅覚を生かして猟犬は獲物を追い、警察犬はごく微量の臭いをたどって犯人を追跡し、近年ではトリュフのありかを探し出すのは豚よりも犬だという。こうして犬はかすかな臭いを感知する能力に優れているが、その能力は臭いの種類の識別にも発揮されるのだろうか。人間には識別できない微妙な臭いの違いを犬は嗅ぎ分けることができるのだろうか。ここで紹介してみたいのはそうした嗅ぎ分け能力をもった犬、具体的にはキリスト教徒とイスラム教徒、ドイツ人とそれ以外を嗅ぎ分ける能力をもった犬の話である。こうした宗教や民族の違いを嗅ぎ分ける能力は一般化すれば「文化を嗅ぎ分ける能力」とも言い換えることができよう。 その話を伝えるのは一五世紀ドイツ南部の町ウルムに生きたドミニコ会修道士フェリックス・ファブリという人物であ

    犬は文化を嗅ぎ分けられるか? 大黒俊二|〈リレー連載〉人物から見た世界歴史|『岩波講座 世界歴史』(全24巻)完結!
  • 第5回 カフェイン(1) 毒にして養生薬、そして媚薬

    【連載】松俊彦「身近な薬物のはなし」(5) はじめに カフェインは、薬理学的には覚醒剤やコカインと同じ中枢神経興奮薬であり、その薬理作用はかなり顕著です。おそらく誰もが、コーヒーや紅茶を飲んだら、意欲や注意力、集中力が増したり、眠気や疲労感が緩和されたりといった、「ドラッグ効果」を経験しているはずです。 人類がカフェインと出会ったのは、アルコールと比べると、ずいぶんと最近の出来事です。興味深いことに、当初、物(カロリー補給源)としての役割を期待されていた酒とは異なり、コーヒーや茶といったカフェイン含有飲料は、最初から物とは明確に区別されてきました。そのことは、それぞれの飲み物の事との関係性から理解できます。「パンとワイン」といった慣用句表現からもわかるように、アルコール中飲料として料理と一体化しています。一方、コーヒーは完全に「後」の飲み物です。フレンチやイタリアンのディナー

    第5回 カフェイン(1) 毒にして養生薬、そして媚薬
  • 東武伊勢崎線「埼玉の北端」羽生周辺に何がある?

    東武伊勢崎線の東武動物公園駅までの区間の愛称である東武スカイツリーライン。その電車に乗って直接行くことのできる北限は、だいたいの場合で久喜駅か南栗橋駅である。地下鉄から直通する電車も同じこと。つまり久喜駅や南栗橋駅は、”都心直通電車の北限”のような位置づけなのだ。 その北限を越えて先にゆくと、どんな風景が広がっているのだろうか。久喜駅ではスカイツリーライン方面から来た電車と同じホームで乗り換えることのできる館林行きの電車に乗ってみた。 日中は特急が停まらない区間 終点の館林駅は、いうまでもなく群馬県の都市。もう1ついうと、日中の特急「りょうもう」に乗ると、久喜―館林間はほとんどがノンストップ。この間にどんな駅とどんな町があるのか、あまり意識することがなかった。 そんな反省を込めつつ、久喜駅、そして久喜駅長が管理する鷲宮駅を過ぎると、花崎駅に着く。ごくありふれた相対式ホームを持つ橋上駅。南北

    東武伊勢崎線「埼玉の北端」羽生周辺に何がある?
  • あわや事故も、大正・昭和天皇の鉄道「ご受難」史

    ゴールデンウィークの最初の祝日は4月29日の「昭和の日」である。昭和天皇の誕生日に由来するこの日は、1948年の祝日法の制定後は「天皇誕生日」、それ以前は「天長節」と呼ばれ、祝われてきた。 昭和天皇は鉄道との関わりも深く、生後3カ月後に鉄道で日光に移動して以降、「87年8か月の生涯で、列車に乗車しなかったのは、最後の年昭和64年だけだった」(『昭和天皇御召列車全記録』原武史監修)という。 今回は若き日の昭和天皇および父君の大正天皇が、鉄道という交通手段を使ってどのような旅をされたのか、いくつかの興味深いエピソードを見ていくことにする。 大正天皇の熱海への旅程 明治の鉄道開業以来、天皇・皇后両陛下が鉄道で各地に移動される際には「御召(おめし)列車」が使われてきた。 さいたま市の鉄道博物館には、御召列車の牽引専用機として製造された「EF58形61号電気機関車」や、1876年に明治天皇が乗車する

    あわや事故も、大正・昭和天皇の鉄道「ご受難」史
  • 「国立国会図書館デジタルコレクション」収録の図書、雑誌等約26万点を新たに図書館向け/個人向けの送信対象資料としました|国立国会図書館―National Diet Library

    国立国会図書館は、令和6(2024)年4月30日に、「国立国会図書館デジタルコレクション」収録の約26万点(ZIP:約12MB)を「国立国会図書館内限定公開資料」から「送信対象資料」に切り替え、図書館向け/個人向けデジタル化資料送信サービスで提供を開始しました。 コレクション 点数 主な対象資料(以下の資料のうち、所定の手続を経て入手困難であることが確認されたもの) 図書

  • 本日休演はもう“京都のバンド”ではない 岩出拓十郎が明かす、レコーディングや歌への意識の変化

    「今、魅力的なロックをやるならここに到達しないといけない」というところに気づき、そこを見事に実践したアルバム。日休演の通算4作目となる『MOOD』は、そういう意味でも彼らの過去最高傑作であり、現代のロックアルバムの最高峰と言っていい。『MOOD』は全10曲を収録。リーダーの岩出拓十郎の鼻にかかった低く倦怠感のある歌とサイケデリック風味ある金属的でヨレたギターは初期から変わらない。だが、なぜここでこういう音が必要なのか、なぜこの曲にこのリフがのっかるのか、こうしたリズムはなぜそこに求められているのか……といった必然をしっかり理解した上で鳴らされている。偶発的にラフで荒削りな音が出たわけではなく、意識的にそれを作り上げただけでもなく、音そのものが意志を持ったように蠢いているというべきか。岩出のボーカルもギターも、有泉慧の何かを呟いているようなベースラインも、樋口拓美の重いのに乾いたドラムも、

    本日休演はもう“京都のバンド”ではない 岩出拓十郎が明かす、レコーディングや歌への意識の変化
  • 霧のむこうに住みたい :須賀 敦子|河出書房新社

    このの内容 愛するイタリアのなつかしい家族、友人たち、思い出の風景。静かにつづられるかけがえのない記憶の数かず。須賀敦子の希有な人生が凝縮され、その文体の魅力が遺憾なく発揮された、美しい作品集。 著者 須賀 敦子 (スガ アツコ) 1929年兵庫県生まれ。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの』『須賀敦子全集(全8巻・別巻1)』など。1998年没。 このの感想をお寄せください 書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。 投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。 ※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。 ※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。 あしからず、ご了承ください。お問い合

    霧のむこうに住みたい :須賀 敦子|河出書房新社