イギリスにおけるアーツ・アンド・クラフツ運動の担い手のひとりであり、エドワード・ジョンストンとも親交のあったエリック・ギル。書体デザインに大きな功績を残し、彫刻家・エッチングの版画家としても活躍した彼の作品約200点を、文字に焦点を当てて紹介する企画展示です。 [見どころ] 1.ギルの本来の生業である石碑文のオリジナル・ドローイングや拓本の実物展示により、古代のローマン体文字に対するギルの解釈を見ることができます。 2.ギルが関わった私家版印刷の書籍を一堂に展示し、活字書体と挿絵による印刷書籍の美を見ることができます。あわせて、美書として有名なウィリアム・モリスのケルムスコット・プレス、アシェンデン・プレス、ダヴズ・プレスなどの印刷書籍も展示します。 3.ギルがデザインした活字書体の設計図とその印刷見本の展示。大量生産・産業化の要求にみあう近代的な書体デザインという分野を確立させるため