タグ

ブックマーク / abecasio.s23.xrea.com (3)

  • 阿部嘉昭ファンサイト: 三村京子と新盤ができるまで

  • 阿部嘉昭ファンサイト: バッファロー・スプリングフィールド「折れた矢」について(谷田部 歩)

    【解題】 僕はバッファロー・スプリングフィールドの「折れた矢」は、ロック史最重要の曲のひとつだとおもっているが、下の谷田部歩さんの曲考察はすごく緻密だった。歌詞は脚韻も視野に置きながら分解され、全体文脈を吟味される。「君は見たのか?」と列挙される一群の人々には、自分の意志に反して去らざるを得なかった事情が共通している、と谷田部さんは指摘する。そこにネイティヴ・アメリカンの姿が切断的に混入してくる。変拍子に注目するなど、谷田部さんの楽曲の分析も細かい。そしてアコギストロークがこれほど効果的な曲も少ない。 谷田部さんのレポートのなかには、僕の知らないエピソードがあった。演奏音に、付け足された観衆の拍手喝采が、ロサンゼルスでのビートルズ公演で採取されたものだったというのだ。この指摘によって「ミスター・ソウル」を演奏するバンドがロック史の波のなかで、自らを見失おうとしているという全体文脈がさらに明

  • 阿部嘉昭ファンサイト: Nick Drakeというエコー/あるいはメランコリーという名の存在(三村京子)

    【解題】 この三村京子さんのレポートで扱われているニック・ドレイクを、僕は三村さん自身の薦めで聴きはじめた。今年の春ちょっと前だ。当然、ドレイクには神話がつきまとっていた。70年代初頭、高い注目を集めながらも、音楽シーン自体に馴染めない。病なのだ。抗剤を摂取するうち人嫌いが昂じ、アルバム制作に変調が生じる。評価を得た一枚目の張り詰めた抒情にたいし、2枚目のオーバープロデュース・アルバムのなかにドレイクはいない。三枚目はドレイクがやや調子を取り戻したが、曲作りで覚えただろう苦悩がまざまざと伝わる。曲数が少なく収録時間がアルバムとして極度に短いほか、詞のないインストゥルメンタル曲も目立つ。アルバム全体の存在論的な「痩身」性が歴然としている。で、ニックはその僅かのち、まだ20代半ばで夭折する。病自殺ではなかったが、かぎりなくそれに近かった。死の直後はほぼ埋もれていた存在だったが、時代を経る

  • 1