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ブックマーク / dokushoeiga.cocolog-nifty.com (2)

  • いいとこ取り読書と気ままな映画: 「字がうまくなる 「字配り」のすすめ」 猪塚 恵美子

    字は、人を表す。ちょっとしたコツで、きれいな字がかけるようになります。 [楷書と行書の成り立ち]  行書体は「くずし字」などと呼ばれることもあり、楷書をくずすと行書ができあがるようなイメージがあります。まずは、楷書と行書の区別を詳しく述べる前に、その歴史的な発生をみることにします。  書体というのは、歴史的に見ると、篆書(てんしょ)・隷書(れいしょ)・楷書・行書・草書の五つに分けることができます。複雑で実用性に欠けた篆書が簡略化して隷書となり、それがさらに簡略化されて、西暦400~600年頃、楷書が成立しました。  行書は楷書とは別の系統で、隷書を速く書くための書体として、楷書が完成するよりも早い時期の300年頃に成立しています。したがって、楷書が先にあって、それをくずしたものが行書ということではないのです。もちろん、楷書も行書も同じ中国で発生したものなので、行書が楷書の歓声になんらかの影

  • いいとこ取り読書と気ままな映画: 「主語を抹殺した男/評伝三上章」 金谷 武洋

    [雲散霧消した氷山]  いちばん驚かされたのは、「現代語法序説」の巻末に添えられた「語法研究への一提試験だった。1942年に書かれた三上章の文法研究処女論文である。  すでにこの時点で、当時39歳の三上は日語の文法説明に「主語」はいらないと喝破している。不要であるばかりか、有害であると。だからこれを「抹殺」しなければいけない。英仏語では文が確かに主述関係で支えられていて、主述二建(Subject-Predicate)である。それに対して、日語には主語がないから、述部一建(Predicate)だというのだ。その11年後に出た「現代語法序説」では、さらにその主張が実例を挙げて展開されている。 読んでいて目からウロコが音を立てて落ちると同時に、私は三上の文体にも唸った。たとえば「主語専制の外国式よりも、補語の共和制を採っている我々の方」とのくだりが楽しかった。橋や時枝の文体と比べてなん

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