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  • 白石良夫『古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く』- 近世後期文壇研究階梯

    白石良夫『古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く』(NHK出版新書409、2013(平成25)年6月10日、NHK出版) 近代の価値をひきあげたのは誰だろうか。何のために江戸以前と近代を分けなければならなかったのだろうか。そういう疑念が湧いてくる一書である。歴史政治の方面ではこの分断は必要だったかもしれないが、言葉にとっては無用だったのではないだろうか。むしろ多くの弊害が生まれ、古典不要説を導く誤った分岐点だったといえるだろう。 白石氏は詳細な言葉の考証をもとに、古典(江戸以前)と近代の間に作られた分断(来ないのだが)を埋めるべきだと主張する。そのキーワードとして、私たちが見失った連続性「ミッシングリンク」を用いて各章を繋げている。 また近年中野三敏先生が提唱している和リテラシー。書はその和リテラシーの根命題である「なぜ古典を学ばなければならないのか」に対して、九州大学

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