廣瀨本の発見から四半世紀 今、新たになった「万葉集」の伝来の姿を総括する。 はなわ新書85 美夫君志リブレ 古典文学はどのようにして現在まで伝わってきたか。 一九九三年の廣瀨本万葉集の発見報道から四半世紀。 廣瀨本出現によって万葉集の伝来の様相はどう変わったか。 万葉集の伝本研究の現在を描き出す。 【目次】より 序 廣瀨本『万葉集』の出現 第一章 廣瀨本以前の伝本研究 第二章 廣瀨本で何がわかったか 第三章 片仮名訓本系統と仙覚校訂本 第四章 忠兼本と片仮名訓本系統 第五章 系統上の廣瀨本の位置 第六章 「九十余首なき本」の系譜 第七章 通説との齟齬 第八章 片仮名訓本系統の性格 第九章 江戸時代後期の写本 第十章 定家本としての廣瀨本 【著者紹介】(発行当時のものです) 田中大士(たなか・ひろし) 1957年浜松市生まれ。 筑波大学大学院博士課程単位取得退学。 博士(文学)。 日本女子
「表記環境」という概念で、万葉仮名表記を体系的にとらえ、当時の表記意識を考察し、上代から中古にいたる文字・表記分野の変革の検討も試みる。 【目次】 序 章 本書の目的と構成 本書における文字と用法の分類、および用語について 第一部 表記環境と文字 第一章 『万葉集』の訓字主体表記に見える二種の音仮名 第二章 万葉仮名の使用に影響を与える表記環境 第三章 表記環境から見た音仮名と訓仮名の区別意識 第四章 表記環境から見た『古事記』の万葉仮名 第二部 文字選択の方法 第五章 万葉仮名の字義を意識させない文字選択 第六章 『古事記』における漢字の音仮名用法と訓字用法の関係 第七章 『万葉集』における漢字の複用法と文字選択の背景 第八章 漢字の表意性から見た「かな」の成立 第三部 表記意識の継続と消失 第九章 『新撰万葉集』から見た『万葉集』の表記 第十章 『続日本紀』宣命の清濁書き分けと失われた
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