タグ

ブックマーク / shimo.exblog.jp (4)

  • 【漢字ブログ】…今日の漢字と下村昇の窓/blog版 : 『子供』か『子ども』か

    漢字・ことば・学習などの下村昇のweblogです。執筆中ののこと、漢字の見方・考え方、日々感じたことなど、気ままに綴っています。今日は新聞休刊日だという。 したがって、ブログ連載の「私の漢字/漢字の話」もお休みということになる。 そこで、最近質問の来た話題について触れることにしよう。 「コドモ」の表記は「子供」が正しいのか「子ども」が正しいのか、というのだが、いまだにこうした問題で教師までもが問題にしているらしい。そこで…… 「コドモ」の書き方について ①「こども」の語源的意味は『子』の複数を表すことばであり、いわば『子たち/子等』の意味。 現在使われている「少年、児童」などという意味はない。しかし、今日ではまったく「少年・児童」という意味になりきって使われている。          (写真は『厳美渓』岩手県)          ②ところで、「こども」ということばには「お供」という意味

  • 【漢字ブログ】…今日の漢字と下村昇の窓/blog版 : 新漢字表作りにモノ申す

    漢字・ことば・学習などの下村昇のweblogです。執筆中ののこと、漢字の見方・考え方、日々感じたことなど、気ままに綴っています。新常用漢字表(仮称)なるものが2010年に制定されるそうだ。新聞には候補漢字の素案に入れるか、入れないか議論している例として「俺」を出していた。 こういっちゃあ失礼かもしれないが、何ともばかばかしい、というよりも、ちゃんちゃらおかしい。これがきちんとした大人の論議かと思ってしまう。 この漢字表なるもの、いったいなんの役に立つのだろうか。これが常用漢字表だなんて、どうも私たちの生活感覚とずれているような気がしませんか。 そもそも、常用漢字表というのは「現代の国語を書きあらわす場合の漢字使用の目安」として作られたもの(81年)。 大体、「漢字使用の目安」など、作ったり決めたりする必要があるのだろうか。余計なおせっかいだ。 それはともかくとして、この『常用漢字表は現代

  • 【漢字ブログ】…今日の漢字と下村昇の窓/blog版 : 漢字、世につれ

    受験生を悩ませ続けた朝日表記 『朝日新聞の字体、一部変わります』という見出し(07.1.15朝日朝刊)があった。 「やっと」という感は免れない。正しい漢字表記を惑わしていたのは活字だからだ。ことに新聞はその罪が大きい。 「ウソ」を「嘘」(これは正字ではない。正しくは旧字体だが、ワープロでは出せない)とつくり、「どれが正しいのか」と戸惑ったりする。親や子供からそうした質問がよくくる。 JIS漢字も罪が大きい。したがって新聞のセイだとばかりは言わないが、パソコンで打ち出そうとしても正式に認められている字体が打ち出せない。この「ウソ」がその例だ。 『常用漢字字体以外はすべて康煕字典体が標準』だということになっているのだから、ことに新聞などはもっと早くから改めるべきだったのだ。 『朝日字体はなくなりますが』などといい、『これからも検討と努力を続けます』という。今まで間違った表記字体をみせていて、ど

  • 【漢字ブログ】…今日の漢字と下村昇の窓/blog版 : 新常用漢字表は必要か?

    「読めて、しかも書けなければならない漢字」と「読めるだけでよい漢字」(準常用漢字というらしい)とを分けて新常用漢字表とでもいうものを作ろうということらしいが、果たしてそんなものが必要なのだろうか。 義務教育の児童生徒である子供たちの学習基準として……というならわからなくもないが、一般人に対して、文字使用について制限などあるのもおかしいし、国がそうしたことを決めるのも不思議な考え方だと思う。 そもそも、文字とは国語表記のためのものであるし、その漢字を使わせないために漢字仮名の交ぜ書きなどしてきて、顰蹙を買っていたのではなかったか。 むしろ、国民が辞書になじみ、辞書を活用して言語生活を向上させることを工夫したほうがよっぽど利口だろう。愛手が読めないコトバ(実は漢字・熟語)を使ったと思ったら、ルビを振ればよい。 漢字使用者が個々に自分の判断でルビを活用するように気を配ることのほうが得策ではなかろ

  • 1