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ブックマーク / www.cl.aoyama.ac.jp (3)

  • 読書ガイド - 青山学院大学 文学部日本文学科 高校生のみなさんへ

    大学で日の古典文学を研究するとはどういうことか、はっきりしたイメージを持っている高校生はそんなに多くはないでしょう。とはいえ、たとえば『源氏物語』の文を研究するとか、『万葉集』の歌人について研究するとか、いくつかの具体例が浮かぶかもしれません。でも、文学研究というものは、実にいろいろなものを含んでいて、とても一口には言えません。ここでは、たぶん、あまり知られていない古典文学研究の一領域をご紹介してみましょう。 このは、狂言に出てくる「又九郎左衛門」という人物の名前から始まります。著者はそれを、「またし」(またい)、つまり、正直とかマジメとかいうような意味を含んだ名前ではなかったかと考えます。今なら、「マジ男」君とでもいう名前でしょうか。 では、その名前にふさわしい人物は、どんな人なのか。著者はそのモデルを、昔話の世界に生きている正直じいさんに求めます。「舌切り雀」や「花咲かじじい」、

  • 読書ガイド - 青山学院大学 文学部日本文学科 高校生のみなさんへ

    漢詩というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。 高校の漢文の教科書では、自然や戦争の悲惨さなどをうたう作品を取り上げることが多いようです。そのせいか、漢詩は堅い、わかりにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。 ご紹介する川合康三『中国の恋のうた』(岩波書店)は、高校で扱われる機会があまりない「恋愛」がテーマです。 昔の中国では、儒家思想の影響もあって恋をうたう詩歌は少ないとされています。 しかし、人間が生活していれば恋愛は関心事のひとつ。中国も例外ではありませんでした。 例えば、中国最古の詩集『詩経』の「狡童」。 あのずるい人ったら、口もきいてくれない。 あなたのせいで、わたしはご飯ものどを通りやしない。 あのずるい人ったら、ご飯も一緒にべてくれない。 あなたのせいで、私は息さえできやしない。 この作品を講義で紹介したところ、ある学生さんが「西野カナさんの『会いたくて会い

  • 研究余滴 - 青山学院大学 文学部日本文学科 高校生のみなさんへ

    2019.07 あかで別れし花の名 山啓介(中世文学) 2014.03 思案投げ首 片山宏行(日近代文学) 2012.09 日語研究の大海原へ 澤田 淳(言語学、日語学) 2011.12 語構成の知識を生かした語彙学習 山下喜代(日教育学) 2011.12 都市文学としての西鶴小説 篠原 進(近世文学) 2011.01 昔の数詞を探る 安田尚道(日語学) 2010.10 『古事記』はどのように書かれたか 矢嶋 泉(上代文学) 2010.02 夏目漱石『こゝろ』 日置俊次(近代文学) 2008.11 パロディと江戸文学 大屋 多詠子(近世文学) 2008.05 和歌というもの 廣木 一人(中世文学) 2007.10 <やまとことば>と物語 土方 洋一(平安文学) それほど有名ではないものの、印象に残る歌がある。 学生の頃に演習の授業でたまたま発表にあたった歌だった気がするが、

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