サイケデリックロックを突き詰めるとホークウインドに突き当たるように、例えばノイズを突き詰めて行くと、必ず非常階段やメルツバウに突き当たらざるを得ない。避けては通れない音楽の道のようなものがあり、これはヒストリカルな問題であると共に、音楽とは何かという命題に宿命的につきまとうようなものであろう。 ではポピュラー音楽、そしてややセンチメンタルな音楽を突き詰めると、このバート・バカラックにどうしても突き当たる。バンドをやっていたり、歌を歌ったりしていると、バカラックの音楽には何をどうしても出会ってしまうし、その作曲者がバカラックと知らなくても耳にしているのである。そして心に、残る。 どうして心に残るのかは、音楽のコード進行やアレンジ方法を解析すればわかるのかもしれないが、そんなことをしなくてもバカラックの音楽は誰にでもわかるし、誰の心にも残るメロディなのだ。こんな作曲家は、ある意味他にはいない。
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