【ソウル=水沼啓子】電子書籍機能を強化した米アップルのタブレット型コンピューター「iPad(アイパッド)」に熱い視線が注がれる中、韓国で電子書籍市場への関心が高まってきた。2年前から電子書籍端末機を限定生産し始めた韓国の電子関連メーカーだが、電子書籍市場は数年で10倍に拡大するなど、急成長が期待されるからだ。 電子書籍を販売している韓国メーカーはサムスン電子(商品名・パピルス)、アイリバー(ストーリー)、ネオラックス(NUUT2)の3社。これに加えて、LGディスプレイが新聞のタブロイド判サイズの「曲がる電子ペーパー」を開発、注目されている。 19インチの画面で曲げることができ、「(データをダウンロードして)電子新聞に使えば実際の紙の新聞のような感触が得られる」という。金属素材の基板を使用し、曲げても元に戻る。今のところ量産化のメドは立っていないものの、通勤電車で新聞を読む風景が大きく変わる