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ブックマーク / www.the-journal.jp (4)

  • ポピュリズムの罪 (田中良紹の「国会探検」)

    「薬害エイズ事件の真実」(現代人文社)というがある。薬害エイズ事件で業務上過失致死罪に問われた帝京大学安部英教授の弁護団と厚生省元生物製剤課長の郡司篤晃氏、それにミドリ十字元社員の岡和夫氏が執筆し、2008年に出版された。 安部英氏は非加熱製剤を投与されエイズに感染して死亡した患者の母親から1996年1月に殺人罪で告訴され、国会で証人喚問された後、8月に東京地検に逮捕され、9月に業務上過失致死罪で起訴された。しかし2001年3月、一審で無罪判決を受け、二審公判中の2005年に88歳で死亡した。日中が大騒ぎをした事件だから記憶されている方も多いと思う。 それから3年後にこのは出版された。執筆者たちは血液製剤によるエイズ感染という悲惨な出来事に対して、冷静に原因究明と再発防止に取り組むことをせずに、感情的に犯人探しに狂奔し、一人の医者に全責任を押し付け、うっぷん晴らしをした世界でただ一

  • テレビ・新聞の大相撲賭博スキャンダル報道は、伝えるべきことを伝えているのか。 (篠田博之の「メディアウォッチ」)

    連日繰り広げられるワイドショーなどの大相撲野球賭博報道は、例のごとく表層的でうんざりしていたのだが、7日朝のテレ朝「スーパーモーニング」など、ちょっと違ったアングルが目について面白かった。それは、この騒動の渦中で貴乃花親方が辞表を提出するという事件があったからだ。そもそも、今回のスキャンダルでは、貴乃花親方を支えていた「改革派」が壊滅状態になったとされるのだが、これが果たして偶然なのか、あるいは深い意味があるのか。これ、結構大事なポイントだと思うのだが、テレビはこれまでほとんどそこに触れなかった。 それ以上に大事なのは、今回のスキャンダルがいったいどういう流れの中で噴出し拡大していったかなのだが、こういう分析もテレビはほとんどやっていない。周知のように、野球賭博騒動は、『週刊新潮』のスクープで火がついたのだが、ディ--プスロートというべき情報提供者がいたことは記事を読めばすぐにわかる。しか

  • 二見伸明:燕雀安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや (News Spiral)

    二見伸明氏(誇り高き自由人、元衆議院議員) 「小沢問題」の質が矮小化されつつある。検察の捜査は、多くの識者が指摘しているように、民主主義の根幹を崩す問題である。マスコミは、そのことを知りながら黙過、黙認しようとしている。 私は改めて、3月4日の各紙朝刊を読みなおしてみたが、読者に「小沢=悪」「代表辞任」「議員辞職」を強烈に擦り込み、「世論」化しようとする文字で溢れている。だが、「巨額な脱税、あっせん利得、贈収賄ならともかく、『なぜ、この時期』に、単なる形式犯に過ぎない政治資金規正法違反で、次期総理の呼び声の高い野党第一党の代表の秘書を、しかも、事前に任意の事情聴取をするという捜査の常道を無視して、逮捕したのか。検察は、麻生政権の救いの神になったのか。政権交代を阻止する検察ファッショではないのか」という、国民の素朴な疑問にこたえた論説、解説、論調、記事・情報は皆無であった。「検察ファッショ

  • ガダルカナル化する検察捜査 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)

    桐蔭横浜大学法科大学院教授で、 コンプライアンス研究センター・センター長の郷原信郎さんが、 「日経ビジネスオンライン『ニュースを斬る』に寄稿しています。 大変参考になるので、 西松建設事件に関心のある人は読んでみてください。 題名は、 「『ガダルカナル』化する特捜捜査~『大営発表』にまどわされてはならない~」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090315/189047/?P=1 知っている人には釈迦に説法ですが、 郷原さんは、東京地検特捜部に在籍していたこともあり、 長崎地検の次席時代に自民党長崎県連の政治資金規正法事件を手掛けた、 政治資金規正法のプロ中のプロです。 郷原さんの論考を読むと、世の中の見え方が変わってきます。 新聞の見方も変わってきます。 このコンプライアンス研究センターでは、企業不祥事などがあると、 マスコ

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