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ブックマーク / edyclassic.com (5)

  • 演奏会のもう一つの主役、コンサートホールの歴史と変遷 | edy music

    おめあての指揮者とオーケストラの演奏会のチケットを持って、演奏会が行われるコンサートホールに向かう。私たち音楽ファンにとって、ごくありふれた光景です。では、コンサートホールはいつごろ誕生し、私たち一般の人が「演奏会に行く」ことができるようになったのでしょうか。 1980年代以降、日全国にクラシック音楽の演奏を目的としたコンサートホールが建設されるようになりました。ホールが増え、それぞれの個性があきらかになるにつれて、優れた演奏会には、優れた演奏家や歌手、楽器だけでなく、コンサートホールによる響きの仕上げもまた、重要なものであるという認識も音楽業界の間に浸透してきます。 今回は、音がカタチになる場所、コンサートホールの歴史とその形状による特徴について、ご紹介したいと思います。 コンサートホールの登場 私たちがコンサートホールを訪れて気づくのは、どのようなことでしょうか。まず目につくのは、壁

    演奏会のもう一つの主役、コンサートホールの歴史と変遷 | edy music
  • 〝食わず嫌い〟の新ウィーン楽派には魅力がいっぱい!! | edy-classic

    ハルサイ(ストラヴィンスキー「春の祭典」)やオケコン(バルトーク「管弦楽のための協奏曲」)なら聴けるけど、シェーンベルクを始めとする新ウィーン楽派は難しそうで取っつきにくい…と考えているクラシック・ファンも多いのではないでしょうか。 どんな作曲家や作品でもそうですが、余計な専門用語や解説にはこだわらず、感覚的なイメージから入ってみると、新ウィーン楽派にもスリリングで刺激的かつ魅力あふれる作品がいくつもあることが分かります。 シェーンベルク――革命的な理論家だがその足取りは… どうやってきれいな和音を響かせるかに苦心してきた古典派・ロマン派もワーグナーの頃になると次第にネタ切れになってきて、「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲みたいに、音を濁らせてそのまま解決させずに音楽を終わらせてしまうという禁じ手に手を染めます。 リヒャルト・シュトラウスは、これでもかこれでもかと和音を工夫した美しい音楽を量

    〝食わず嫌い〟の新ウィーン楽派には魅力がいっぱい!! | edy-classic
  • 「響き」の本来の力へ。楽譜を手放した作曲家・宮内康乃インタビュー ② | edy music

    注目の作曲家ロングインタヴュー第2回。学生時代の暗中模索から、先日の単独公演も大成功に終えた主催グループ「つむぎね」の発足に至るまでをお話いただきました!第1回記事はこちら。 近年のワークショップ風景 「音楽を学びに来たのに、なんでハンダ付けしてるんだろう?」という感じでした(笑)。 三輪さんに学びたい一心でIAMASを 受け、お恥ずかしい話メディアアートとかあんまりきちんと知識もないまま入学してしまったので、実際IAMASに入ったらものすごいテクノロジーばりばりの世界で、プログラミングとか電子工作の課題がたくさん出て、全然ついていけなくて「あれ?私音楽を学びに来たのに、なんでハンダ付けしてるんだろう」という感じでした(笑)。 ―ハンダ付けですか(笑)。 そう、中学の技術の時間以来で(笑)。それに私はプログラミングの知識も全くなくて、それまでコンピュータ自体もあまり触っていなかったんですけ

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  • 「響き」の本来の力へ。楽譜を手放した作曲家・宮内康乃インタビュー ① | edy music

    「響き」の来の力へ。楽譜を手放した作曲家・宮内康乃インタビュー ① 2017/03/21 2023/11/23 女声合唱の音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」を始め、「声」の響きそのものを全身で体験することの出来る楽曲、ワークショップで注目を浴びる作曲家・宮内康乃。ニューヨークでの半年間の滞在制作を終え、トーキョーワンダーサイトでの新作公演を間近に控えた彼女に3時間に及ぶロング・インタビューを行いました。五線に書いた音符を演奏家が演奏するという従来の作曲イメージを飛び出し、経験、年齢、性差、国籍を超えた人々と「響き合うこと」の質的な力に気づいて行く創作活動。第一回記事となる今回はそのルーツに迫ります! 宮内康乃(みやうち・やすの) 作曲家/つむぎね主宰。東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修了。 大学にて作曲を、大学院にて電子音楽

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  • 【暴力と密度の管弦楽】クセナキスの危険な愉しみ方【現代音楽】 | edy music

    真空のような無音に、コン、コン、と打楽器の無機質なリズムが響く。弱音で低い音調を奏でる弦楽器が、ゆっくりと、しかし確実に、音量とピッチを上げながら、グリッサンドで迫ってくる。コン、コン、打楽器は表情を変えることなく、徐々に凶悪な様相を呈する弦楽器のグリッサンドに、寄り添うでもなく、ただ鳴っている。弦楽器の緊張感がマックスまで高まったとき、まるで限界まで膨らんだ風船が炸裂するかのように、オーケストラが咆哮する……ギリシャの作曲家、ヤニス・クセナキスのデビューを飾る「メタスタシス」の冒頭です。この作品はいわゆる五線譜で書かれておらず、図形で音楽の流れを指示しています。大指揮者、ヘルマン・シェルヘンは、「メタスタシス」の楽譜を見たとき、「全く別のところから来た音楽だ」とこの作品を絶賛。シェルヘンはクセナキスに出会ってから2年後に没するまで、この特異な才能を世に知らしめるために奔走したと言われてい

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