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ブックマーク / hyperion64-universe.hatenadiary.org (2)

  • ロシアの宇宙精神 奇書『ノースフェーラ』 - サイエンスとサピエンス

    ロシア人の精神はつくづく西洋とは異質なものと感じる。その代表はヴェルナツキイ(1863年-1944年)という地球化学の創始者の特異な思想だ。この人はソ連の代表的科学者であった。 晩年のヴェルナツキイ 宇宙精神の発露といってもいいその思想はコスモロジカルでミスティックでありながら、自然科学を基礎にしている。 その書物の名は『ノースフェーラ』 副題は「惑星現象としての科学的思考」なるタイトルからして、エキセントリックだ。 書名は叡智圏を意味するのだ。そう「ヌースフィア」と同じ意味なのだ。 いかにも宗教的奇人が喜びそうなテーマだ。事実は、一流の科学者が書きあらわしている。科学的根拠をもとにしたスペクタキュラーでかつ高度なスペキュレーションである。 まず、発想がいい。近代自然科学の発達を地質学的な力の発現と捉えている。生物圏は地質学的な層の一つである。 「人間は、われわれの惑星の一定の地質学的な層

    ロシアの宇宙精神 奇書『ノースフェーラ』 - サイエンスとサピエンス
  • 大川周明のイスラム研究 - サイエンスとサピエンス

    大川周明はそれなりに評価すべきなのだろう。 極東軍事裁判でGHQは大川をナチの御用学者と同様なイデオロギー扇動の狂信家に仕立てようとしたが、失敗した。 そのあたりを含めて彼の客観評価は松健一のに詳しい。リベラルに近い松が、極右の思想家大川周明の再評価をしているところがいい。右だの左だの言って二元的に思考するのには飽き飽きしている私には清涼剤だった。 大川周明 (岩波現代文庫) 作者: 松健一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/10/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (13件) を見る 巣鴨プリズンに閉じ込められた大川が専念したのが「コーラン」の翻訳であり、その知的血脈は井筒俊彦に受け継がれる。 井筒俊彦はデリダをして天才と言わしめた日のイスラム学の権威である(デリダとイスラムは関係ないだろ! でもエラノス会議に招待されたまれに見る

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