『労働者階級の反乱〜地べたから見た英国EU離脱』は先日紹介した『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』の著者であるブレーディみかこさんによる、英国のEU離脱について労働者階級の視点でのルポルタージュだ。 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~ (光文社新書) 作者:ブレイディ みかこ 発売日: 2017/10/20 メディア: Kindle版 英国EU離脱は、右傾化した排外的ナショナリズムというくくり方をされがちであるが、歴史を紐解いてみたり、一つの国に混在する多種多様な人々にフォーカスをあててみると、ことはそんなに単純ではないことがよく分かる。 移民や英国の若者が労働者の待遇の改善に興味を持たないことを嘆く60代の配送業ドライバー、何気なしに離脱派に投票して家族から白い目で見られている自動車修理工、銀行員の妻と結婚してミドルクラスの生活を送るブラックキャブのドライバー、政