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ブックマーク / ktdisk.hatenablog.com (5)

  • 『労働者階級の反乱〜地べたから見た英国EU離脱』 英国で育つ若い芽たち - Thoughts and Notes from CA

    『労働者階級の反乱〜地べたから見た英国EU離脱』は先日紹介した『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』の著者であるブレーディみかこさんによる、英国のEU離脱について労働者階級の視点でのルポルタージュだ。 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~ (光文社新書) 作者:ブレイディ みかこ 発売日: 2017/10/20 メディア: Kindle版 英国EU離脱は、右傾化した排外的ナショナリズムというくくり方をされがちであるが、歴史を紐解いてみたり、一つの国に混在する多種多様な人々にフォーカスをあててみると、ことはそんなに単純ではないことがよく分かる。 移民や英国の若者が労働者の待遇の改善に興味を持たないことを嘆く60代の配送業ドライバー、何気なしに離脱派に投票して家族から白い目で見られている自動車修理工、銀行員の結婚してミドルクラスの生活を送るブラックキャブのドライバー、政

  • メールに返信をしないアメリカ人のメンタリティ - Thoughts and Notes from CA

    「メールでアメリカ人に問い合わせをしているが返信がこない」、というのは外資系企業に勤めていればよくある話。その内容が難しければ難しい程、返信率は悪くなる。もちろん、日人でもレスの遅い人、しない人はいるが、度合いの問題。アメリカ人の場合はかなり気合をいれて、しつこくプッシュしないと返事がもらえないことが多い。 一番良いのは電話をすることで、電話をしてみると「おぉ、あの件ね、見た見た」みたいな感じで話が進むことが多い。メールで聞いていることを一々電話しないといけないのはかったるいし、時差や言語の問題があって容易ではないし、そもそも「お前、見てるんなら返信くれよ」という思いもある。 でも、そういうことで頭を痛めている人は、理解しておいたほうが良い彼らのメンタリティがある。それは「何度もプッシュされないということはきっと大事なことではないんだ」という考え方だ。メールを出して返信がしばらくこないも

    メールに返信をしないアメリカ人のメンタリティ - Thoughts and Notes from CA
  • 『ドキュメント東京電力』 木川田一隆と日本の電力の歴史 - Thoughts and Notes from CA

    先日父親から『ドキュメント東京電力企画室』という1981年に出版された古い文庫を借りた。田原総一朗による日の電力の歴史をひも解くドキュメンタリーで、戦前から続く通産省対電力会社の主導権争い、その争いの中で日の原子力発電がどのような歴史を辿ってきたかが描かれており、日の電力業界の問題の核心にせまるための視点を多く提供してくれる。30年以上も前のではあるが、丹念な取材な基づいた臨場感あふれる描写は古さを一切感じさせない。原書は既に絶版になっており、アマゾンのマーケットプレイスでは3900円という驚愕の高値をつけている。だが、心配するなかれ。今回の事件を受け、『ドキュメント東京電力 福島原発誕生の内幕』という時世を反映したタイトルで復刻されているのを屋で発見。筆者による「はじめに なぜ福島原発事故がおきたのか」という前書きが追加されている点と佐高信による「解説」が割愛されている以外は

    『ドキュメント東京電力』 木川田一隆と日本の電力の歴史 - Thoughts and Notes from CA
  • 日本産業の重層的な階層構造の歴史 - Thoughts and Notes from CA

    以前、"日IT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか"というエントリーを書いたら大きな反響を頂き、その反響の中で「件は歴史を遡らなければ当のことはわからん」というコメントをいくつか頂いた。おっしゃる通りと思いながらも、なかなか調べられずにいたのだが、最近読んだの中で日の重層的な流通機構についての歴史的な経緯を紹介する一節があったので紹介したい。 『驕れる白人と闘うための日近代史』という刺激的なタイトル。原著は松原久子さんによってドイツ語で執筆され、それが邦訳されたという珍しい。欧米人の歴史観に対して疑問を呈し、彼らが常日頃疑問に感じる日人の特性について、歴史的背景と共に解説するというのが書の主旨だが、その中で重層的な流通機構についてふれられており、大変興味深い。 驕れる白人と闘うための日近代史 (文春文庫) 作者: 松原久子,田中敏出版社/メーカー: 文藝春秋発売

    日本産業の重層的な階層構造の歴史 - Thoughts and Notes from CA
  • 『働くということ』 新旧の就労観の交差する時代 - Thoughts and Notes from CA

    働くということ (日経ビジネス人文庫) 作者: 日経済新聞社,日経=,日経済新聞=出版社/メーカー: 日経済新聞社発売日: 2006/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (20件) を見る棚にある『働くということ』を改めて読み直してみた。書は、日経新聞の人気連載コラムの「働くということ」を凝縮、修正、加筆を加えたという贅沢な構成。新聞掲載時に凝縮しているものを、書籍にする段階でさらに凝縮しているので、エスプレッソのようにかなり濃密。それでいて、若者から高齢者、NEETから経営者、公務員から個人事業主といった幅広い層の仕事観をこれでもかとばかりに紹介しており、なかなか読み応えがある。「現代人の就労観はこうだ」と決め付けるのではなく、丹念な取材に基づき、丁寧に事実を積み上げながら、ボトムアップで仕事に対する世相を浮き上がらせようという取材班の目論

    『働くということ』 新旧の就労観の交差する時代 - Thoughts and Notes from CA
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