東京大学、秋本です。 ちょっと間が開いてしまいましたが、第3回目の「絵で見る物理学」。今回は反物質なんてものについてのお話です。 去年の5月に公開されたトム・ハンクスさん主演の映画「天使と悪魔」、憶えていらっしゃいますでしょうか?その「天使と悪魔」の舞台の一つとして、LHCを建設したCERN、欧州原子核研究機構が登場しているのはご存知の方も多いかと思います。CERNの研究者が作り出した「反物質」をめぐって、バチカン市国を駆けまわるドタバタ大騒動……とかそんなお話だったと思うのですが、この「反物質」が今回のお話のテーマです。映画に出てきた反物質がどれだけ科学的に正しいのか?ということに関しては昨年、東京大学の早野先生がお話ししていますので、こちらもちらりとご覧下さい。 で、そもそも反物質って何でしょうか?その説明にはまず「反粒子 antiparticle」というものの説明が必要になります。前
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