その筋の方は既にご存知かもしれませんが、現在公募中の科研費のうち「新学術領域研究(研究課題提案型)」と「若手研究(S)」の2種目について、概算要求の見直しに伴い平成22年度分の新規募集の停止が発表されました。(文科省のサイトの当該記事) で、ちょうど前者の種目に応募しようとしていた私は見事に割を食ったわけですが。 何というか、学問というのは皆が同じようなことを同じような方法で研究していたのでは独創的な成果は大して見込めないわけで、研究テーマや研究手法の多様性が非常に重要なんですよ。科研費が募集対象(金額の多寡、年齢、個人研究/チーム研究の別など)の異なる多くの種目に分かれている点は、このような研究の多様性を育む上で非常に良く作用していたと思っています。 経済状況の厳しいこのご時世、科研費全体の予算を削るなとまでは言わないにしても、なぜ「種目を減らす」という暴挙に及んだのか、驚きと失望を禁じ