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ブックマーク / piedra.hatenadiary.org (5)

  • 国書刊行会の幻想文学出版史 - 萩の塵拾い

    昨日、夜想のアトリエ・パラボリカに行き、礒崎・東対談を聴いてきた。 もともと、礒崎編集長への出演依頼があって、人前に出るのがお嫌いな礒崎さんは、東とならということで出演を承諾したとのこと。それで、対談ではなく、インタビュアー東によるインタビューという実質であった。東は、座談的なものは得意なので、うまく話を進め、全体にわかりやすく、聞かせるものになっていたと思う。 小さい会場で、知人も多かったが、若い人も結構多くて、盛況だった。びっくり! 内容的には、私には目新しい話はほぼなかったけれども、みんな若かったのね、としみじみ思う。 それから、私自身が一つ、質問をさせてもらった。今年国書刊行会の四十周年記念で(当は去年だったけど、震災の影響で今年にずらした)、「国書刊行会のベスト3」という企画が行われる。諸人にアンケートして、それを小冊子にまとめると。私のところにも依頼が来ていて、あまりにも悩

    国書刊行会の幻想文学出版史 - 萩の塵拾い
  • ふしぎなふしぎな子どもの物語 - 萩の塵拾い

    ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書) 作者: ひこ・田中出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/08/17メディア: 新書購入: 7人 クリック: 460回この商品を含むブログ (33件) を見る アマゾンで予約していたはずなのに、未注文になっていたため、昨日ようやくを入手。 一気読み。おもしろい、というより、非常にわかりやすく、読みやすい。 しかも値段に比して中身が詰まっているので、非常に得したような気分になるである。 1960年代以後の物語メディアを総覧し、その概略、特徴を記している。取り上げられているのは、はゲーム(主にドラクエとFF)、特撮(ライダー)、アニメ(ガンダムエヴァと魔法少女)、マンガ(概略)、文学(ごく一部)で、歴史的な変遷に眼目を置いて、語っている。ドラクエとFFを全編プレイし直したらしく、頭が下がる。アニメ、特撮も

    ふしぎなふしぎな子どもの物語 - 萩の塵拾い
  • 「チャタレー夫人の恋人」裁判 - 萩の塵拾い

    『チャタレー夫人の恋人』裁判―日米英の比較 作者: 倉持三郎出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2007/03/01メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る倉持三郎(1932〜)著。2007年刊行。彩流社のなので誤植が多い。ここはデータそのままで編集者が校正してないんじゃないかと疑っている。 しばらく前から伊藤整と関連書を読んでいる。伊藤整は「チャタレイ裁判の意味」というエッセーで、この裁判は戦前にあった検閲の復活的な意味合いを持っており、それに抵抗しているのだと書いている。つまり、発禁措置に至るには風俗壊乱罪と猥褻文書頒布罪とがあり、前者に関わる出版法は検閲制度によって戦前に猛威をふるい、1945年に効力停止、49年に廃止されたのだが、この裁判(1950年起訴)ではむしろそれに代わるものとしてこの「猥褻文書頒布罪」の適用範囲を広げることを目的としている

    「チャタレー夫人の恋人」裁判 - 萩の塵拾い
  • 伏せ字 - 萩の塵拾い

    都条例は、悪書を指定してビニにしなさい、ゾーニングしなさということはできるが、発売禁止等の効力を持つわけではない。それができるのが猥褻物頒布罪である。 「思春の森」という映画があるが、これは児童ポルノ法に抵触するということで発禁処分になったらしい。以下のブログの意見にほぼ賛成。 http://yojimbonoyoieiga.at.webry.info/200908/article_1.html 私は日公開時に観ている。「春の目覚め」と「蠅の王」のいやなところを集めた感じ。今ならいじめ物というところだ。 で、普通にポルノ物として流通していたとき、これは性器にモザイクがかけられていて……いや、どんなゲージツ映画だろうと、日では関係なくモザイクをかけるので恐ろしく滑稽なのだが……これが文学だと伏せ字に当たる。 あー、迂遠な枕だった。 チャタレー夫人も有罪になったあと、伏せ字で発売された。

    伏せ字 - 萩の塵拾い
  • 譬う - 萩の塵拾い

    あるラノベを読みながら、仮令 を初めとして通常は漢字で表現されない言葉を漢字で書き、一方で、例える、などと書くセンスに、何とも言えないものを感じた。 もはや若い人(たぶん40歳以下の)には通じない話である。鳥肌もこだわりも、意味が変化してしまった時代だ。言語芸術に携わる人間が、形になって残るの中でレベル低く好き放題をやっていても、何も問われない時代だ。 だが、見ていて気持ちが悪く、こういうものを書いてしまう著者の頭の中身を哀れむべき物だと私が感じてしまうのはかいかんともしがたい。 ラノベを見ていて興味深いことはいろいろあるが、とてもではないが、今は時間がない。暇になったらいろいろとやってみたいことだ。ああ時間がほしい。

    譬う - 萩の塵拾い
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/09/09
    (普通だつたら)編集者が何か云ふものだけれど。
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