タグ

ブックマーク / pinetree.hatenablog.com (3)

  • 橋本治「あなたの苦手な彼女について (ちくま新書)」 - PineTree’s diary

    自分で自分の書いているものを「ややこしい」と言ってはばからない橋治の新書の新刊。くねくねとしつこく物事を考えていく著者のに魅入られている。しかし、どこがどう面白いのだ?読みたくなるようにおすすめしてくれ、と言われるとどうしたらいいのかわからないのも、また著者なのである。 このは、『女そのものを格別に苦手と思うわけではないが、その”女”というカテゴリーに属する者の中に、苦手としか言いようのない女がいる(p7)』というところからタイトルがついている。読んでいくうち、これが女性差別を主に考えていくだということがわかる。 女というものが歴史上ほとんど重要と見られてこなかった、こので言う「男社会」という時代から、戦後豊かとなって、女性が社会進出するまでの過程を、著者お得意の源氏物語の時代の話や、裁縫(著者は裁縫のも出しているくらい得意なのである)など家事についての話を交えながら語っていく

    橋本治「あなたの苦手な彼女について (ちくま新書)」 - PineTree’s diary
  • 加藤文元「数学する精神―正しさの創造、美しさの発見 (中公新書 1912)」 - PineTree’s diary

    現役の数学者が、一般向けの数学を書くのは、難しいことなのだろうなと思う。サイエンスのはけっこう読むが、生物系が一番書きやすそうだ。一般の人にとっては、身近に覚えがあるもの、もしくは動物や人間の話が中心になるものが読みやすいだろうからだ。 数学は、なんたって抽象的である。語るには、高所に立たなくてはならない、ような気がする。偉くないと書けないような。しかしこのは、そういった難しさや偏見を打ち破っているように思う。 著者は40歳。個人的な印象としては、数学でこういうを書くにはかなり若い方だ。「はじめに」で、こう述べている。 このは一般向けにわかりやすく数学を解説したというよりは、むしろ「数学そのもの」についてのであり、数学についての筆者の個人的な思想や信条(そして心情も!)を率直に告白したである。(「はじめに」) そしてまたこのは、立派にこのとおりに、「数学そのもの」につい

    加藤文元「数学する精神―正しさの創造、美しさの発見 (中公新書 1912)」 - PineTree’s diary
  • 鶴見和子「南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)」 - PineTree’s diary

    博物学者、菌類学者、民俗学者。菌類学者としては動物の特徴と植物の特徴を併せ持つ粘菌の研究で知られている。…歩くエンサイクロペディア(百科事典)と呼ばれ、彼の言動や性格が奇抜で人並み外れたものであるため、後世に数々の逸話を残している。 南方熊楠 - Wikipedia 大学などの職につかず、生涯在野の一学者として、昭和天皇にご進講までした南方熊楠。このは、社会学者である著者が、南方熊楠の世界、仕事、そして生涯についてまとめた、彼を語る上で最も有名な一冊。 若い時期にロンドンの大英博物館で学び(このとき近代中国の偉人孫文と知り合っている)、さまざまな事象に興味をもち多くの原稿を「ネイチャー」などの雑誌に発表した彼のなしたことをまとめるのはとても困難だ。しかしこので著者は、「南方曼荼羅(マンダラ)」をキーワードに、民俗学、博物学、菌類学に渡る彼の仕事に、地球レベルの学問体系を見据えた大きなつ

    鶴見和子「南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)」 - PineTree’s diary
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/03/20
    「一人一人が自分で現実をつかんでいこうとするもの」
  • 1