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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (7)

  • 聖書原理主義は創造説博物館で進化論と戦う - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    シンシナティの創造説博物館に行きました。 ダーウィンの進化論やビッグバン理論は、神がすべての宇宙や生き物を七日間でいちどに創造したとする聖書の教えに反しています。 そのため、聖書の記述を事実と信じるキリスト教徒たちが、進化論を否定すべく、この博物館を建てました。 この博物館によると、人間と恐竜は過去に共存していたが、ノアの大洪水で恐竜は絶滅したそうです。

    聖書原理主義は創造説博物館で進化論と戦う - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • マイケル・ジャクソンはチャップリンだった - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    マイケル・ジャクソンの追悼式が今、終わった。 政治家たちが出てきてベタベタの賛辞だらけの弔辞を述べたけど、こいつらはやっぱりこの機会を政治的に利用しようとしてるだけだなあ。 いちばん気で悲しそうに見えたのは意外にもブルック・シールズだった。 ガキの頃から金儲け目当ての大人たちに囲まれて育った二人にとってお互いだけが音で話せる相手だったそうだ。 ブルックがいちばん好きなマイケルの歌はチャップリンの「スマイル」だったと話した。 チャップリンの生涯とマイケル・ジャクソンの生涯には共通点があまりに多い 二人ともいつまでもこどものような大人を演じ続けた。 二人とも、いつも白塗りの顔にアイラインを入れたピエロの顔をしていた。 二人とも、ヘンテコな歩き方がトレードマークだった。 二人とも、作品では愛と平和を訴えながら、私生活ではペド呼ばわりされ、裁判にもなった。 そしてジェーメイン兄貴が静かに「スマ

    マイケル・ジャクソンはチャップリンだった - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 『ジーザス・キャンプ』後編のテッド・ハガードとは - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    日、5月24日(日)午後11時からTOKYO MXテレビで『ジーザス・キャンプ』の後編が放送されます。 スタッフは、コロラド・スプリングにある「全米福音派協会」を訪れ、 全米に3千万人の信者を持つ同協会のプレジデント、テッド・ハガードを取材します。 ハガードはブッシュ前大統領の導師でした。 ブッシュは毎週月曜日にホワイトハウスからハガードに電話して相談しており、それが政治に影響を与えていると批判されていた。 ブッシュがゲイ同士の結婚を憲法で禁じようとしたのはハガード牧師の影響だったといわれる。 2004年の選挙ではハガードたちが「ブッシュが落選したら、ゲイ同士も結婚できるようになってしまうし、人工中絶を法律で禁止することもできなくなるぞ」と福音派キリスト教徒たちを投票に動員し、数々の失政にもかかわらずブッシュを再選させた。 ハガード牧師はこの映画のなかのテレビ説教でも激しくゲイを批判する

    『ジーザス・キャンプ』後編のテッド・ハガードとは - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ブッシュを支えたキリスト教原理主義者洗脳キャンプ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    日5月17日(日)午後11時から、「松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ」で、 「ジーザス・キャンプ」が放送されます。 2004年の大統領選挙で、数々の失政にもかかわらずブッシュが再選された理由を、ブッシュの参謀カール・ローヴは「人工中絶と同性婚を憲法で禁じたいと願うキリスト教福音派がブッシュに投票してくれたからだ」と分析しています。 福音派という宗派があるわけではなく、プロテスタントの各宗派にまたがって存在する原理主義的キリスト教徒のことです。バプティストやメソジストにも福音派と、そうでない伝統的なキリスト教徒がいます。 福音派は、近代への反動として発生した信仰回帰運動(リバイバリズム)で始まった、比較的に歴史の浅いムーブメントです。 福音派と他の普通のキリスト教徒を隔てるものは、人が「福音派である」と宣言するかどうかですが、一般には、聖書の記述を事実として信じる、いわゆる聖書原理主義

    ブッシュを支えたキリスト教原理主義者洗脳キャンプ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • テレビ伝道師の金とセックス、その歴史と現在 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今日発売の『SAPIO』に、アメリカテレビ伝道師たちの歴史と現在について書いています。 20世紀初めから数々の福音派キリスト教伝道師が登場し、聖書根主義による保守的なモラルを説いて寄付を集め、巨万の富を築いてきた。 多くの伝道師がセックス・スキャンダルで失脚したり、脱税や詐欺で刑務所に入っているのにアメリカ人はまったく懲りずに騙され続けている。 紙数の都合で割愛したけど、福音派伝道師について最も鋭く描いた映画はシンクレア・ルイス原作の『エルマー・ガントリー』だ。 予告編↓はエルマー・ガントリー(バート・ランカスター)のこんなセリフで始まる。 「私、エルマー・ガントリーは典型的なアメリカ人です。 興味があることは、金、セックス、そして宗教です」 女好きのヤクザ者エルマー・ガントリーは口の上手さを活かして福音派の伝道師となり、莫大な金を集めていく。この頃から連中のやっていることはまるで変っ

    テレビ伝道師の金とセックス、その歴史と現在 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 「ホテル・ルワンダ」と「帰ってきたウルトラマン」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    土曜日に封切られた『ホテル・ルワンダ』、初日は満員御礼だったようです。 よかったと思う反面、「当にわかってるのかな?」とも思う。 『ホテル・ルワンダ』を観て、「アフリカは悲惨だな。先進国が何かアフリカのためにしてやれることはないか」と思うのは、間違っている。 この映画は、そういう風にも作ることはできたが、テリー・ジョージ監督(アイルランド人)はそう作らなかった。 国際社会や政治の問題としても描かなかった。 最初のシナリオにはルワンダの虐殺の全体像が、あの『トラフィック』にも似た群像劇の手法で書き込まれていたが、監督はそれをバッサリ切って、その代わりに、主人公ポール一人に焦点を絞った。 多数派のフツ族でありながら少数派ツチ族の虐殺に加担せず、ツチ族1200人をかばい通した一人の男、ポール・ルセサバギナさんという男の生き方を見せる映画として完成させた。 わかりやすく言ってしまうと、 「アフリ

    「ホテル・ルワンダ」と「帰ってきたウルトラマン」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 今日は吉田豪ちゃんみたいなことを - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    毎月第三日曜日にエルセリートの日系料品「八百屋さん」の前で開かれる日の古市に行った。 ここイーストベイに住む日人や日からの留学生が寄付したを売っているのだが、とにかく落合信彦のが多いので笑う。 ただ、どれも70〜80年代までのだ。 十年以上前、日からアメリカに来る人たちの間でノビーの影響力がいかに強かったのかがわかる。 さて、今回見つけたのは、1970年9月発行の三島由紀夫対談集『尚武のこころ』(定価400円)。 これは今は文庫か何かで読めるのかな? 版元は日教文社。ここは「生長の家」(国粋主義的な宗教団体)の出版社。 対談相手は、小汀利得(日経済新聞社社長で国家公安委員。ビートルズに武道館を使わせてたまるかと発言したのがいちばん有名か)、中山正敏(日空手協会主席師範。大山館長の宿敵)、鶴田浩二、高橋和巳、石原慎太郎、林房雄、堤清二(セゾングループ会長)、野坂昭如、

    今日は吉田豪ちゃんみたいなことを - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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