”交差点には魔物が棲む……。江戸時代、この笹塚交差点にはどうやら何かあったようです……” 神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。 こんにちは。都内は外出は自由になりまして、まず近隣のこちらに行ってきました。 渋谷区幡ヶ谷にある、牛窪地蔵尊です。 気に留める人もなく、人が行き交う とはいえ、ここで注目したのは地蔵堂の横にある「道供養塔」でした。江戸時代後期、文化三年(1806)の建立です。 ここは、甲州街道と中野通りが交差する場所。 昔から旅人が行き来していたようです。 現場に設置されている、地元有志の解説板によると、 ”道供養塔は(略)道しるべとしてもわかり易く、当時行路者の行き倒れが非常に多く 篤志家によって建てられたものである” 笹塚交差点の「道供養塔」 供養塔の横には庚申塔もあります。こちらは享保九年(1724)の建立。 こうした庚申塔も道の辻(
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