紹介 8世紀の初めにジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島さらにフランスにまで勢力を伸ばしたイスラーム。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」は「レコンキスタ」と呼ばれる。だがキリスト教徒勢力もイスラーム勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢に彩られていた。レコンキスタの全貌について語る初めての通史。 黒田祐我 (クロダユウガ) (著/文) 黒田祐我 1980年,富山県小矢部市生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学専修を卒業.早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学(西洋史)専攻に進学して博士(文学)学位を取得.この間,サラマンカ大学(2005~2006年),セビーリャ大学(2007~2010年)に留学.早稲田大学文学学術院助手,日本学術振興会特別研究員(PD),信州大学学術研究院人文科学